『てんぐのけんか』は、奈良県に伝わる民話です。大和国(いまの奈良県)と伊賀国(いまの三重県)が舞台となっており、二つの山にすむ天狗が些細なことでけんかして、その結果、みどり豊かな伊賀国の山が、はげ山になったというお話です。 つまらないけんかが、とんでもない事態をまねくということをユーモラスに描いています。 青天狗は、怒りにまかせた行動で青々とした山を失ってしまいました。赤天狗のほうも、自分の山は豊かになったものの、へとへとに疲れ切ってしまいます。 大なり小なり、けんかには代償がつきものです。頭にくることがあっても、冷静になって問題を解決する力がそなわっていたら、 結果はちがってくるのかもしれませんね。
赤てんぐと蒼てんぐの激しいけんかが見もの言えば見ものです。それを関西弁で演じると、どこかユーモラスになるところが安心感でしょうか。けんかの結果はお互いの状況が入れ替わるという凄まじさですが、お互いに学びがあって良かったですが。劇画調の擬音、オノマトペが今風だと思いました。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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