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NHK Eテレ「怖い絵本」放送作「ようかいろく」シリーズの第三作。
秋祭りの帰り道に雨に降られた少年二人。 雨宿りで立ち寄った古い屋敷に、好奇心からつい上がりこんでしまう。 そこにあったのは、妖怪がウジャウジャひしめく恐ろしい光景だった──。
鉛筆を駆使してこまやかに描かれた妖怪たちは、迫力をもって読者にせまってきます。 ハラハラするストーリーながら、最後はユーモラスに終わる、読後感さわやかな作品です。
大野隆介さんは、どうして人を怖がらせるのが得意なんでしょう。
絵のタッチといい、絵の色あいといい、怖さに引きつけられるような絵本です。
最後にホッとできるのが救いでした。
妖怪の紹介があるので、少し冷静になれました。
この絵本の中で、口裂け女が正体を現したシーンが小さく描かれていることに、何だかコロナ禍を思い起こしました。
マスクが当たり前になった今日、マスクをつけた人の本当の顔って判らないですよね。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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