元気でかわいくて、おしゃまな女の子モモちゃんには、子ねこのプーやコウちゃんという友だちがいます。モモちゃんは、夢の中でライオンと遊んだり、電車に乗って空を飛んだり、水ぼうそうになったりして、ママを心配させたりします。誕生から3歳になるまでのモモちゃんの日常生活を軽妙にスケッチした成長童話の名作シリーズ第1作。
この本は昭和45年発行のもの。おそらく私が今の娘と同じ
くらいの時に、母に読んでもらっていたのではないかしら。
黄ばんだページ、印刷もぼこぼこしているので活版印刷?の
年代ものの本だけど、本の内容以前にそんな古びた雰囲気も
とっても気に入っています。
自分で読めるようになってからも、何度も何度も読んできた
本だけれど、こうやってあらためて娘に読んであげていると、
今まで感じたことのなかった気持ちになります。
なんかもう、モモちゃんが産まれてお風呂に入れてもらって
いる場面から涙ぐみそうになってしまう。
自分が赤ちゃんだった頃のこと(など覚えてもいないのに)、
娘が赤ちゃんだった頃のこと(今だって十分小さいのに。で
も赤ちゃんの時代はあっという間に過ぎ去ってしまうものな
のですよね)、それからこれから大きくなっていくであろう
モモちゃんのことなどを思って感傷的な気分になってしまう
のです。
お母さんとなった私は、今までは気にすることのなかったモ
モちゃんのお母さんにも感情移入してしまうし、お母さんと
私とをくらべて「至らないママである私」を反省してみたり
「働くお母さんはつらいこともあるだろうなあ」と切なくな
ったりもして。
娘は、なんら感傷的になることもなく(当たり前ですね)、
楽しく聞いていました。
ちいさいモモちゃん、私はこの1冊しか持っていないのだけ
れど、たとえもっともっと寂しくなっちゃうとしても、続き
も手に入れて、娘の成長と共に。モモちゃんの成長を見守っ
ていきたいなあと思っています。 (ぽこさんママさん 40代・ママ 女の子3歳)
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