*あらすじ ロイとシロのおすペンギンは、いつからかお互いに気に入り、カップルになりました。一緒に泳いで一緒に巣づくりして、いつも一緒にいました。 ところが、他のカップルは、ただ一緒にいるだけでなく、どうやら巣の中で何かをあたためている模様。しかもそうこうしているうちにそのあたためたものがかえって赤ちゃんペンギンが誕生しているではありませんか。 ロイとシロは、近くにあった卵の形をした石を拾ってきて、さっそく毎日毎日交替であたためはじめました。でも石のたまごはちっともかえりません。 そんな様子を眺めていた飼育員がはたと思いつきます。 他のペンギンカップルが育てられなかったたまごをそっとふたりの巣においてやります。そして、ふたりにしっかりあたためられた卵から、タンゴが生まれたのです──。
おはなしかいで読みました。これは実際にニューヨークの水族館であったことだそうです。
絵本を通じていきものたちの生態を知るのは子どもにも、大人にとっても理解しやすく親しみのわくことだと思います。ペンギンたちが決まったペアで卵を温めることは知られていることですが、オス同士でもペアになることがあるんですね。
今は子どもたちの周りにも同性同士のカップルもめずらしくなくなっています。アメリカではクラスメイトの両親が同性同士(養子)ということもあるようです。こういった絵本を通じて、いろんな家族のかたちがあることをみんなが自然に受け入れられるようになるといいなと思いました。 (Flappeさん 40代・せんせい )
|