うんと昔、良いおじいと悪いおじいがいました。良いおじいはねずみのたのみを聞いて蛇退治にでかけ、宝を手にしました。そこで悪いおじいも蛇退治にでかけました――。表題作ほか3篇収録。
手塚治虫と昔話がつながらなかったのですが、タイトルページ裏にある英文に、手塚治虫のはにかみと母親像を感じました。
手塚治虫が幼いころに母親から聞いたお話で、先祖から語られてきた昔話であり、自分も語り伝えたい昔話なのです。
「ねずみじょうど」「かたはぐるまのはなし」「えきほすのはなし」「いばら姫」と4話収録されている中で、知っている「ねずみじょうど」と「いばら姫」は、私が知っているお話とちょっと違和感があったり、省略部分を感じたりしましたが、きっと手塚治虫はお母さんからこのように聞いたのでしょうね。
あじわいがあるアレンジで、新鮮さを感じました。
(ヒラP21さん 50代・パパ )
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