あかちゃんペンギンのソロは母さんと、食料をとりにいった父さんの帰りを待っていたが父さんはいつまでたっても帰ってこない…。とうとう待ちきれなくなった母さんも、ソロを残して食料をとりに行ってしまった。ソロはひとりぼっち…。ソロに襲いかかる数々の災難と、ペンギンの家族の深い愛の絆を描く。
皇帝ペンギンの子育てを忠実に再現した、南極のヒューマンドラマです。
酷寒の自然の中で、何ヵ月もかけての子育てに、家族の強い絆を感じます。
それにしても、自然の中には危険がいっぱいです。
両親が不在になった時、子どものソロの孤独感は相当なものだったはずです。
耐えられない空腹もあって、ペンギンの群れを離れ、ひとり親を探しに出るソロでした。
現実感のある絵と、現実感のある展開に、予測されるのは最悪のストーリーです。
しかし、作者の優しさか、こんなのこともあるのか、感動的なラストに、心は熱くなりました。
家族愛をたっぷりと感じられる絵本です。 (ヒラP21さん 60代・その他の方 )
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