ワオくんが、仲良しのレオンくんとバオバブの木の下で待ち合わせ。 そんな、子ども達にとって何気ない日常のヒトコマからお話は始まります。
なかなか来ないレオンくんを心配して待つワオくんの耳に届くのは、 レオンくんのいたずらに困っている子達の会話。ワオくんは・・・ 「レオンはそんなやつじゃないよ。ボクだいすきだな。」 あんなにいたずらされているのにね。 この一言で、大人も子どもも物語にぐっと惹きつけられていきます。 ちょっとしたすれ違いから起こる思わぬ展開、どうなるのかな? 小さい友だち同士、二人の可愛い駆け引き。 でも、最後の会話のやり取りには大人でも胸にキュンと来ちゃうんですね。 一つの小さな尊い関係性がここにはあります。 カワイイお話と片付けられないきむらゆういちさんの世界の魅力、味わってみてください。
ちなみに舞台はマダガスカル!ワオくんは、ワオキツネザル。レオンくんはカメレオン。 もともとマダガスカルの環境保護活動のお話をきっかけとして生まれたこの絵本。 読み終わってから、この珍しい動物達の事を親子で調べてみるのもオススメです!
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
ワオキツネザルのワオくん、カメレオンのレオンくんはおともだち。
待ち合わせの時間にやってきたワオくんに、レオンくんがちょっといたずらをします。
いたずらに引っかかるワオくんのリアクションも、いたずらをするレオンくんの表情も、本当に普通の子供のようでほのぼのとします。
最初はワオくん同様、レオンくんがそこにいるのか分からなかった娘。
石の上に移動したときにはやっと分かったみたいで、「いたー」と指をさしていました。
レオンくんがつまずいて痛そうにする場面では、顔を近づけてフゥーッと息をかけるしぐさを。
これは娘が膝をすりむいたときによくやっていた、おまじないのようなもの。
痛そうな表情を見せたレオンくんに早く治って欲しかったんでしょうね。
周りに何を言われてもレオンくんの味方でいるワオくん。
娘がもうちょっと大きくなったら、そんな大切なともだちを見つけてほしいと思いました。 (こりえ♪さん 30代・ママ 女の子2歳)
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