
第二次世界大戦末期の沖縄戦で、「特攻」という人類史上類のない作戦で、爆装した飛行機もろとも敵艦に体当たり攻撃をした陸軍特別攻撃隊員たち。特攻隊員が二度と帰ることのない決死の出撃に臨んだのは、日本の平和と繁栄が再び甦ることを心から望んだからであったはずです。 戦争を知らない世代となった今の子どもたちへ。知覧飛行場から飛び立ち、平和な日本を願い、自分の時代を命がけで生きた若き隊員たちの思いを胸に、特攻隊の出撃基地で出会った「戦争」と「平和」、そして「人が生きる」という意味を、今こそ考えてみたい。そして、忘れてはならない。熱い著者の思いが溢れる、感動の一冊。

今、私たちが向き合っている子供たちにとって戦争体験者は、曾祖父母の世代。どんどん、世代が遠ざかっています。
神風特攻隊というもの事態、全く想像できないでしょう。
「人間が爆弾になる」、それがどんなことか、私だって想像できない。
だからこそ、このような作品は必要です。
でも、読み聞かせをするには、とても勇気と覚悟が要る。
このような作品を子供たちに手渡す場合、大人が感情的になってはだめですね。事実を伝えるために冷静でいなければならない。
でも、冷静でいられる自信がない。
紹介の仕方によっては、内容が現実離れすぎて「ふーん。俺の時代じゃなくて良かった」と思うだけで終わってしまうかもしれない。
この作品は、子供たちのそばにずっとあり続ける必要がありますが、どのように紹介するか、悩みます。
(だっこらっこさん 40代・せんせい 女の子9歳)
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