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長崎市立銭座小学校の6年生たちが毎年、原爆について学び描いてきた絵画制作「火のトンネル」。「熱かっただろう」「自分でかいたのにこわい。手までふるえた」など、描きながら感じたことや絵にこめた思いを伝える写真絵本。
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小学生が、長崎原爆の被爆絵を描き、あの8月9日を擬似体験するという取組みに、感銘を受けました。
模造紙を貼り合わせて作った大きな図絵は、現代の「原爆の図」のようでもあります。
描いていながら、その絵が怖いとか、描いた人たちを踏んではいけないとか、ナイーブな気持ちを持ちながら、小学6年生は取り憑かれたようにあの日を描いていきます。
核爆弾の保有国と、その推定総数を知ると、
世界はとんでもない状況に入り込んでいることを実感します。
しかも、その核爆弾が使用されるかも知れないという、危機感は他人事ではありません。
少年たちは、過去を掘り起こしながら、現代と未来を見据えているのかも知れません。
タイムリーな写真絵本です。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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