6歳の長男が自分で読めそうな本を探していて、自分で読んでみました。シリーズ第1巻の『フランツまいごになる』があまりにおもしろかったので、そのまま第2巻も読みました。
長男と同じ6歳の男の子のお話で、小学生になる前の背伸びしたい年頃の子供の気持ちがとてもよく描かれています。
第1章の「フランツは、字がよめる?」は、字が読めないのに仲良しの女の子ガビに見栄をはるために、必死に絵本を暗記する話です。とても微笑ましいです。日本語はひらがなを覚えさえすれば、そのまま文章が読めるので、大抵の子が小学校に上がる前に本が読めるようになっていますが、ドイツ語の学習はまた違うのかもしれませんね。
第2章の「フランツ、老人ホームへひっこす?」は、お母さんにひどく叱られたフランツが老人ホームに住んでいるおばあちゃんのところへ家出をする話です。このおばあちゃんはお父さんのお母さんで、フランツのお母さんとはあまり折り合いがよくないようです。これは世界中で起こることなんですね。そういうところも丁寧に描かれていて、リアリティがあります。ようやく老人ホームに辿り着いたのにおばあちゃんは留守で、ベランダから入ろうとするあたりはドキドキしてどんどん読み進んでしまいました。
絶版のようですが、とてもお勧めです。息子にも勧めます。 (さみはさみさん 40代・ママ 男の子6歳、男の子2歳、 )
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