積み木みたいな四角い木が1つ。たったそれだけで、いったい何ができるのでしょう?
「とんとん かんかん ぎこぎこ さくさく」
うーん、形が山っぽいから富士山かな…?と思っていたら、まさかのゼリーが完成! ぷるんっとした質感まで感じられるようなみずみずしさです。
使う木片の数は2つ、3つと増えていき、そのたびにおいしそうな食べ物ができ上がっていきます。小さな木片からフレッシュ感あふれる食べ物が次々に生み出される様子は、まるで魔法のよう! 完成品の写真を見ただけではとても木でできているなんて思えません。彫刻刀でちびちび削っていた小学生の頃の自分に、木ってこんなに可能性にあふれているんだよと教えてあげたい。
作者のキボリノコンノさんは木彫りアーティスト。絵本に出てきたような、これが木彫り!?と驚いてしまう作品をたくさん発表されています。 絵本の一番最後には木彫りのゼリーができ上がっていく様子が詳しく載っていますので、そちらもお見逃しなく!
(近野明日花 絵本ナビライター)
SNSで話題沸騰中の木彫り作家、キボリノコンノが贈る初絵本! 木がとんとんざくざくと形を変え、できあがったのは……!? 「なにができる?」というワードと共に、「木」がおいしそうな食べ物に大変身! 「1つのき」はつやつやぷるぷるのゼリーに、「2つのき」は……。
●みどころ ・登場する食べ物は「じゅくじゅく」「ふわふわ」など、どれも木とは思えない質感ばかり! 本当に木? と疑ってしまうほどのクオリティですが、よ〜く見ると……? ・「1つのき」、「2つのき」、「3つのき……」。徐々に木の数が増えていくから、「なにができる?」の難易度もUP。一人読みにももちろん、友だち同士、家族みんなでもコミュニケーションを取りながら楽しめること間違いなしの1冊!
「木」からつくられたとは思えない、リアルな木工作品がたくさん掲載された絵本でした。木工をやったことがある子どもが、「えー、こんなふうにつくれないよ!?」ととても驚きながら絵本を見てくれました。芸術に関する新たな世界を垣間見ることができる絵本だと思います。 (さくらっこママさん 40代・ママ 女の子8歳、男の子5歳)
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