「あったらいいね」と思うものって……? たとえば、いろんな模様のシャボン玉、サドルが高く伸びる自転車。エスカレーター付きのすべりだい! ふむふむ、と一緒に読んでいた乗り物好きのわが家の息子は、宇宙にいけるエレベーターで「えっ、すごい」とワクワク顔。
まだまだ続きますよ。いろんな種類の果物がいっぺんになる木、ゆで卵を産むにわとり、マシュマロの雪……!? どれも思いつきそうで思いつかないものばかり。
作者は『ねずみさんのながいパン』や「ぶうとぴょんのえほん」シリーズ(共に、こぐま社)などで人気の多田ヒロシさん。「あったらいいな」をたくさん集めた、発想の楽しさあふれる絵本です。個人的には「頭をなでてくれるおじぞうさん」にふふっと笑ってしまいました。
親子や園で読むのはもちろん、子どもが1人で眺めるのもおすすめ。眠る前にお布団の中であれこれ空想するのも幸せな時間になりそう。生き生きした線、明るい着彩に、作者のいたずら心が滲みます。ユーモアいっぱいの絵本です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
あったらいいもの、なーんだ? パンでできた帽子。エスカレーターつきのすべり台。いろんな果物がいっぺんになる木。茹で卵を産んでくれるにわとり……。まだまだあります! 宇宙に行けるエレベーター。マシュマロの雪。模様がついたシャボン玉……。絵本作家・多田ヒロシが子どもたちに贈る、夢いっぱいの楽しい絵本。思いつきそうで思いつかない素朴でクスッと笑える発想は、漫画家でもある多田氏ならでは。読んだあとはそれぞれの「あったらいいね」を考えたり話し合ったり、楽しみがもっと続きそうです。
タイトルが気になり、手に取りました。
「いろんなもようのしゃぼんだま」「サドルがのびるじてんしゃ」などなど、小さな子が「あったらいいな」と思うようなことが、多田ヒロシさんのユーモラスで温かなイラストで語られます。
「マシュマロのゆき」というのは私も考えたことがあるので、なんだかとてもうれしくなりました。
子どもらしい素直な発想って素敵だなと思います。
(クッチーナママさん 40代・ママ 女の子19歳、女の子16歳、男の子14歳)
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