夕暮れに満ちるささやかな幸せを描く
ゆうぐれです。あたりがだんだん暗くなってきました。みんな、おうちへ帰りましょう。 影が長く伸びています。からすがどこかへ飛んでいきます。犬がからすに吠えています。町へ向かって電車が走ります。まっかにそまるりんごの上で、てんとうむしが休んでいます。みんな、おうちへ帰りましょう。やがて、町は赤みを増していき、日没の瞬間を迎えます。
【編集担当からのおすすめ情報】 日が暮れかかった町を、ひとりの女の子が歩きます。刻々と色合いを変えていく景色の中には、他にも家路を急ぐたくさんのなかまたちがいます。日没の瞬間へ向けてだんだんと移ろいゆく町を、絵本をとおして一緒に帰りましょう。
次第に日が沈んでいく町を、犬と散歩しながら家に帰ろうとする少女が見た、様々な風景をノスタルジックに描いた絵本です。
どこか少し傷ついた写真のようであり、心の中に浮かんだイマジネーションのようであり、自分の子ども時代を懐かしむような世界です。
今は存在しない光景なのでしょうか。
心も穏やかになって来ました。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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