竜と雲と風がけんかをして嵐が起きた
夜の山。竜と雲と風がけんかになった。激しい稲光と雷鳴、強風と豪雨が渦を巻き、木が倒れ、川はあふれ、生き物たちは流された。けんかがおわった。空は何もなかったかのように晴れ渡り、生き物は再び輝きだした。
【編集担当からのおすすめ情報】 圧倒的な力を持つ自然に対する畏怖、そして尊敬の心。常に挑戦する絵本作家きくちちきさんは、いきものではどうすることも出来ないこの強大な自然の力を、竜として表現しました。 ちきさんの絵本作家としての新境地、是非ご覧いただきたい!
龍と雲と風のケンカが、文字と筆と色の闘いになっているような絵本です。
絵と文字が挑みかかってくるような世界で、文字を探します。
文字は浮かび上がっていたり、絵と同化していたり、うねりながらお話を語ります。
きくちちきさんの、意欲的な挑戦です。
読み終えて、絵よりも文字を探していた私です。
内容が解ったら、もう一度、絵の中に飛び込みましょう。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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