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おそろしい〈やまんば〉から逃げろや逃げろ。
暗い峠道で、牛方は山姥と出会います。運んでいた鯖ばかりか、牛までも食べられた牛方は、命からがら逃げます。やっとたどり着いた家は、なんと…。千葉幹夫先生の文章とスズキコージ先生の絵でお贈りします。
このお話、初めて知ったのですがこわいです。
にげてもにげてもやまんばに追いかけられるところは、「さんまいのおふだ」を彷彿させ、やまんばをこれでもかってやっつけてしまうところは「さんびきのこぶた」を思い出しました。
途中でやまんばがうしを丸ごと食べてしまうところあたりからこわさが倍増し、たかが昔話とあなどれません。
また、スズキコージさんの絵がこの不気味さをよーく表わしていて、多分こわい原因は絵だと思います。
こわいはなしにスズキコージさんの絵は最高です。
(メルヘンなおはなしにも絶対合うと思いますが)
また、このお話の最後は、やけこげたやまんばをこなにしてこれを薬にして売ったみたいなとんでもない結末なんですが、こんな感じの突拍子もない終わり方も昔話の面白さだなと思います。 (AAさん 30代・ママ 女の子8歳、女の子6歳)
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