絶滅したと思われた鳥島のアホウドリは、ひっそりと生きのびて、ひなを育てていました。 「むかしのように ふやすには どうしたらいいだろう」 アホウドリをまもる作戦が始まります。
アホウドリ復活の軌跡をたどるノンフィクション絵本。
『アホウドリが復活する日』を前に読んだことがありましたので、この絵本に出てくるお話もそこに描かれていたので知っていました。
こうしてまたこのアホウドリの数が少なくなった経緯を読み直すと、人間の身勝手さを感じます。
こういう環境破壊や乱獲を繰り返しながらもなかなか学べないのも人間なんだろうなあと。
よく動物は自分の食べる以上には獲物は獲らないと言います。欲望のままにしてしまうのは人間のみだとするとそれもまた悲しい現実です。
でも、心ある人たちによって、アホウドリが確実に数が増えてくのは感動的でした。
巻末には詳しいあとがきや『アホウドリが復活する日』などの関連の本も紹介されています。
アホウドリを知るための入門絵本になりそうです。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子11歳)
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