舞台は江戸時代、大阪のくすり屋「きくきく屋」。一体どんな生活をしているのでしょう、思わず覗いてみたくなる設定です。 そして主人公はちっちゃな丁稚(でっち)こまめどん。 まぁ、このこまめどんときたら愛嬌はたっぷりだけど口は達者、誘惑には弱い、そして調子のり・・・そんな事でちゃんと大事なお仕事つとまるの?なんて心配していたら案の定、おつかいの途中に大切なことをすっかり忘れて青い顔。でも、そこはさすが大阪。全ては笑いでなんとなーく丸くおさまっちゃうのです。最後にはばんとうさんからのピリリと辛いお言葉付き。もちろん“オチ”は忘れずに。 江戸時代の雰囲気をたっぷり満喫できるのは、骨董屋やちんどん屋のご経験(!)もあるというたごもりのりこさんの絵の魅力。細かい小道具や着物を楽しんで描かれている様子が伝わってきます。そして何でも顔に出ちゃう大阪人気質(?)な豊かで大らかな表情もたまりませんね。 なんだかのどかで温かい。こんな風に生活の一部として存在する“笑い”というものに、今の私達にも色々なヒントが隠されているような・・・。この独特な間とテンポを是非声に出してお楽しみください!
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
江戸時代の大阪を舞台に、「きくきく屋」という薬屋に奉公する小さなでっち、こまめどんの日常を、 大阪人ならではの人生の知恵を交えながらテンポよく描く。おつかいを頼まれたこまめどんですが、 道中には、めかつら売りやのぞきからくりなど、さまざまな誘惑がいっぱい。 こまめどんは誘惑に勝って、きちんとおつかいをすることができるのでしょうか?!
なにわのでっちこまめどんシリーズてす。
江戸時代で大阪の薬屋「きくきく屋」に
奉公するでっち、こまめどん。
まだまだ小さく誘惑に弱い!
そしてかんじんなことも忘れてしまう。
お使いを頼まれたのに
誰のところにいくんだったかな?
思い出せないし、聞きに戻ると怒られそう!
江戸時代の大阪弁、かなりすごいです。
リズムもあって楽しい一冊です。 (ジョージ大好きさん 40代・ママ 男の子13歳)
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