たっくんがぎゅっと抱きしめているのは、赤ちゃんの時からずっと一緒のまくらのマクちゃん。 このお話はそんなマクちゃんが主人公。まくらって、持ち主が夜ちゃんと頭を乗っけてくれないと一緒に夢を見られないんだって。 何て面白い発想!たっくんはとっても寝相が悪いので、当然マクちゃんは毎晩布団のすみっこで寂しい思いをしています。パパやママやおねえちゃんまくらは毎晩とても楽しそうな夢を見て過ごしているっていうのに。 「たっくんは、寝ちゃったらぼくのことなんか忘れちゃうんだ」いじけるマクちゃんにある日大変なことが・・・? たっくんのパジャマ姿、布団をはだけて寝ている姿、夢を見ながら寝ぼける姿、そしてマクちゃんが見あたらなくて大泣きする姿!全ての表情が素朴でユーモラスで愛嬌があって。作者の花山かずみさんはこの作品が絵本デビュー作なのだそう。ちょっとこの雰囲気はクセになりそうです。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
マクちゃんは、たっくんのまくらです。たっくんは、マクちゃんがいないと眠れないくせに、寝相が悪いので、マクちゃんをふんづけたりけとばしたり…。まくらは、持ち主が頭をのせて眠れば、いっしょに夢をみられるのですが、マクちゃんには、それは無理。そんなある日、たいへんなことが…? 元気で楽しいお話です。
枕の家族が人と一緒に生活している様子がこどもにもわかりやすく楽しそうに表現されています。
夜は人と一緒に夢を見て、押し入れの中では、前夜の夢を枕家族が語りあう…。夜は布団の中、昼は押し入れの中という子どもにも想像しやすい設定で、特にねぞうの良くない(^^ゞお子さんには、主人公にもそしてそれぞれの枕にも感情移入しやすいと思うし、互いの気持ちが理解できてお勧めです。
わが子は寝ているときに、かなり移動をするので(^^ゞ普段枕を使っていませんが、この本を読んで、枕を買って大事に使えば、ねぞうが良くなるのでは?と希望をもったようです。 (スマイリーソーナンスさん 30代・ママ 6歳)
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