ポケットに入っていた一本のひもから、おかしなことがはじまる--。団地の男の子の小さな冒険を描いた傑作。
【田中パパ】 わらしべ長者を現代に置き換えたとはいえ、ウチのコータは主人公のけんに同化しつつ、けんがおならをする部分ではいつもグフグフ笑っていた。ここに描かれている少年は、ボクの心の中にもきっといるはずの等身大なんだね。飄々としたイラストも完璧。 ボクが小3の頃に読んだ懐かしい絵本。奥付の初版年が自分と同時代の絵本を探す、という切り口も面白いかも知れない。
普通の男の子、けんが、男の子らしいガラクタをポケットに入れていたら、その中の一つ、ひもが役に立ちました。
なんてことないひもが、どんどん素敵なものに転換していきます。
その過程は、『わらしべ長者に』似ています。
でも、最後は大金持ち・・・じゃなくて、消えてしまうのですけれどね。
文章に無駄な遊びやまわりくどい言い回しがあって、結構長いお話ですが、どんどん展開していくので、楽しんで読むことが出来ます。 (金のりんごさん 40代・ママ 女の子12歳、男の子9歳、男の子7歳)
|