シリーズ第2作。いつのまにかママの手助けができるほどにすくすくと成長したモモちゃんに妹のアカネちゃんが誕生します。そして、黒ねこのプーにはめすねこのジャムという友だちができました。母と子の心のふれあいをふくよかで歯切れのよい文と対話でつづり、生き生きとした幼児世界を描いた名作。
私が初めて自分で買った本が、この本です。
何かのお祝いにもらった図書券を握り締めて買いに行ったことを、今でも覚えています。
今では新書版の方が手に入りやすいのかもしれませんが、やはり人形の写真がついたこの本が、私はお気に入りです。
一人っ子で幼かったモモちゃんが、いろいろな仲間と出会い、お姉ちゃんになっていく姿が描かれています。
誰もが体験したような日常が描かれていて、モモちゃんは私かもしれないという気持ちになってしまいます。
全体的にほんわかとした雰囲気が漂っているのですが、実は結構厳しいことが書かれていたり、重いテーマが隠れていたりします。
それを、わかりやすい文章とファンタジーの部分がうまくオブラートに包んでいて、子どもが読んでも大人が読んでも楽しく愛らしいお話になっています。
モモちゃんの妹、アカネちゃんの他に、愛すべき猫プーのお嫁さんになるジャムが登場するのも、この本です。
いつの時代になっても、子どもたちに読んで欲しいと思うシリーズです。 (金のりんごさん 40代・ママ 女の子12歳、男の子9歳、男の子7歳)
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