ちょっと短気でやんちゃな子猫がくり広げる、愉快で楽しいお話。こんなに魅力的で、けなげな子猫にはそう簡単にお目にかかれません。ネコ好きには、たまらない一冊です。
くわしい内容紹介 グルは、しっぽの短い、ころころ太った灰色の子猫です。大きな納屋で母さんたちと暮らしていましたが、運よく、ドラッグストアにもらわれていくことになりました。でも、新しい家の飼い主のおじさんおばさんは、グルの話すことがわかりません。おまけに、気が短く怒りっぽいグルは、お店のお客さんを引っ掻くという大失敗をしてしまいます。さあ、何とかこの気性を直さなければ、もとの納屋に返されるかもしれません。懸命に努力するグルを、お隣のピーターや散歩中に知り合ったスミスさんが、やさしく応援してくれます。そんなある夜、お店の中に怪しい人影を見つけたグルは――。 作者のアン・ピートリは、黒人母子家庭の悲劇を描いた『街路』(1946年)というミリオン・セラーを持つ、アメリカの黒人作家です。これは、彼女が「物語が何より好きな姪に読ませるため」に書いた、初めての子ども向けのお話です。自分のことをわかってほしいと、懸命に努力するグルの姿をじつに愛らしく、温かく描いています。お話の楽しさを十二分に表現してくれた大社玲子さんのすばらしい絵と共に、親子でじっくり味わってほしい物語です。
なんとも気の強いこねこです。
気が短くてわがままで、どう見てもなじめないねこです。
でも、もらわれた場所に、早くなじみたい気持ちと、お母さんの所に帰りたい気持ちが揺れている子どもなのです。
スピード感のある展開に振り回されましたが、最後に泥棒から店を守るという大活躍で、汚名挽回できて良かったです。
お話のキーポイントは、グルの言葉がわかる人の存在でしょうか。
ねこと話ができるといいなと思いながら読みました。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
|