買ってもらったばかりの赤いランドセル、すてきすてき。 かこちゃんは嬉しくて、誰かに見せたくなります。 もうすぐ1年生になる“わくわく”と、ぴかぴかのランドセルをしょっている“うきうき”で、よっぽどかこちゃんは輝いていたんでしょうね。よもぎのはらのお友達も思わず「いいなあ」とため息。そこでかこちゃんは“うきうき”のおすそわけをしてあげますが・・・? もし家族の中に、同じく1年生になるのを待ちわびている子がいたら、こんなお話を読みながらみんなで幸せ気分になって応援してあげる事が一番のお祝いかもしれませんね。入学おめでとう!春らしい素敵な絵本の登場です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
もうすぐ もうすぐ、1年生! もうすぐ1年生のかこちゃんは、かってもらったばかりの赤いランドセルをせおって、でかけます。 「もうすぐ もうすぐ、1ねんせい。みてよ、ぴかぴかランドセル」と、うたいながら歩いていくと、 きつねの子がやってきて、「ぼくもせおってみたいなあ」とつぶやきます。 かこちゃんがきつねの子にランドセルをせおわせてやり、ふたりでうたいながら歩いていくと、 うさぎの子がやってきて、「あたしも、せおってみたいなあ」とつぶやきます。 こんどはうさぎの子にランドセルをせおわせてやり、3人でうたいながら歩いていくと、 ねずみの子がやってきて、「ぼくも、せおってみたいなあ」とつぶやきます。 でもランドセルはねずみの子には大きすぎて、せおえません。ねずみの子は泣き出してしまいます。 かこちゃんたちがこまってしまった、そのとき……? ぴかぴかのランドセルをせおって、わくわくどきどきの子どもたちに、ぜひ贈りたい1冊です。
「わたしのワンピース」でお馴染みの西巻茅子さんのイラストがとってもかわいくて、読んでいて優しい気持ちになりました。
一年生の女の子がランドセルを動物たちに見せに行く展開は、一年生になったばかりの娘にはピッタリの内容でした。
みんなが羨ましがるランドセル。動物のお母さんやお父さんがそんな子たちの為にランドセルを作ってくれます。自分だけのたったひとつの大事なランドセルを、どの子たちも枕元に置いて寝ている様子には、わくわくでいっぱいの気持ちがあふれていますね。
希望と期待を胸に入学していく一年生にそっと寄り添ってくれているように感じました。 (ouchijikanさん 40代・ママ )
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