女性に絡んでいる酔っぱらいを注意した父親の心には、正義のハトが住んでいると表現した隆。
酔っぱらいを注意したあとはカッコ悪かったけれど、父親の行動を尊敬する隆でした。
その父親が、タクシー待ちの列に割り込みした若者たちが、注意した男性に暴行するところでは逃げ出してしまった。
どちらも同じ父であるということが、この物語でとても大きなテーマです。
理想を壊してはいけない?
父は、自分の逃げた行動を隆に伝えます。
隆はどう思ったでしょうか?
隆は、正直に語ってくれた父親、苦しんだ父親の心を理解しました。
児童書でありながら、丘さんの父親に向けてのメッセージが込められています。
子どもは親を見ているのですね。
10年前の図書でありながら、入手が難しいのが残念です。
(ヒラP21さん 50代・パパ 男の子14歳)
|