すてきな新キャラクターが活躍する絵本 森や精霊をテーマにした作品を中心に童話・絵本の制作をしている仁科幸子さんは、これまでパステル画でソフトな雰囲気の絵本が主でした。今回は、低年齢の子ども向けに、自由でのびのびした画風で仕上げました。ちょっとした日常の出来事の中に隠された不思議や、何気ないきらめきを表現することが得意な仁科さんの今回のテーマは、森に住む小さな生き物たち。いつもそそっかしいウッカリさんと、いつもしっかりしているチャッカリさんの物語です。 森に住む、いつもそそっかしいウッカリさんと、いつもしっかりしているチャッカリさんが、雨上がりの朝、木の葉にたまった雨水を集めて、「おみずやさん」を開くことにしました。ウッカリさんとチャッカリさんのおみずやさんは、甘くておいしいって評判です。カタツムリや、カエルの親子が続々とやってきて大にぎわい。小さな子どもたちが繰り返し楽しめるファンタジックなお話です。
ウッカリさんとチャッカリさんのやりとりが、なんとも愛らしいお話です。
言葉のリズムも心地よく、声に出して読んでいると、
心がほっこりしてきます。
おみずやさんで出される、かわいらしいうつわが子供のお気に入り。
想像がふくらむらしく、いろんな瓶にお水をくんでは
お花をうかべたり、きれいな小石をぽちょんと入れて満足げに
ながめながら、物語の世界におもいをはせているようです。
眠りにつくまえに読むと、楽しい夢がみれそうな一冊です。 (かあさんはおこりんぼうのメガネさんさん 40代・ママ 男の子9歳)
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