全6件中 1 〜 6件目 | 最初のページ 前の10件 1 次の10件 最後のページ |
私も本の中に入りたい!
|
投稿日:2013/08/24 |
花が大好きで、心優しいなめくじのニュッル。
でも、その姿のせいで友達が誰もいません。
「せめて、かたつむりのようにカラがあったら・・・」
みんなから隠れるようにして、ひっそりと暮らすニュッル。
ニュッルの孤独、生きにくさがせつせつと伝わってきます。
(こんなに気立てがいいのに。ニュッルの愛らしさには胸キュンです。)
でも、クモばんばに出会い、お店を手伝っているうちに
少しずつ自分のよさを見出し、自信が持てるようになっていきます。
「カラがなくてもだいじょうぶ」
ニュッルは、やがてあるがままの自分を受け入れることができるようになります。
ニュッル心の動きが丁寧に描かれていて、とても共感できる作品。
そして、クモばんばがすてきなのです。
どんな人でも受け入れる懐の広さ、さっぱりといた大らかさ
その人の持つかくれた魅力引き出してくれる感性の豊かさが
なんとも魅力的で、ニュッルだけでなくこちらまで癒されます。
自然の情景描写がまたなんとも言えず美しい。
青の時間につんだツユクサの花、朝日にまっかにかがやくスグリの実、春風にふかれた時につんだヤマブキの花・・・
それはそれは美しく夢いっぱいの世界です。
結婚式のシーンなど、もう うっとりとしてしまってその場面にくぎづけでした。
「できるなら本の中に入っていっしょに結婚式を祝いたい!」
そう、思ってしまいました。
読んだ人誰もが幸せな気持ちになれる、そんな作品です。
|
参考になりました。 |
|
1人
|
|
|
豊かで美しい情景にうっとり
|
投稿日:2012/02/15 |
ある日、ひょんなことから星ねこのもとにやってきたちいさなさかな。
ねことさかなの、ふうがわりな、そして、心あたたまるストーリー。
ちょっと、ぶっきらぼうだった星ねこが、さかなとくらしていくうちに、いろいろなものに心を動かされ、豊かでみずみずしい感性をとりもどしていきます。
ちいさなさかなが星ねこに見せてくれる、四季折々の自然のなんと豊かで美しいことか!
「小鳥のさえずり」「ももいろのくも」「降るような星空」「さかなたちの秋まつり」
みずみずしくて、神秘的で、幻想的なシーンに思わずうっとり。
神秘的な緑の瞳をもつ星ねこ。
ネーミングもすてきだけど、そのキャラクタ−もとても魅力的です。
色の付いていないペンだけで描かれたさし絵には、深い味わいがあります。そして、豊かな情景描写は、色のないさし絵に豊かな色彩をイメージさせます。
読み終わった後とても満たされた気持ちになる、そんな一冊です。
|
参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
わたしも住みたい!
|
投稿日:2011/10/05 |
しあわせアパートは、ブナの木にあります。
ほおじろ、あかりす、かたつむり、ハリネズミのおうちがあるんだけど、それぞれとっても素敵なんです。特に、木の根もとにあるハリネズミのおうちは、とっても夢があって、思わず「わあ、こんなおうちに住んでみたい!」って、思ってしまいました。
でも、すてきなのは、おうちばかりじゃなくて、そこの住人達。
なにかと、みんなの世話を焼きたがる大家さんのほおじろ。
ちょっと、親切が空回りしがちだけど、いい大家さんです。
そんな大家さんに振り回されながらも、みんなで、大変な(?)体操をしたり、クッキーを作って大笑い(?)したり、おばけの話大会をしたり、春をさがしたり・・・。
ここの住人達は、お互いをたいせつに思い、信頼し合っています。
だから、いつも しあわせなのです。
何気ない日常が、こんなに楽しくて、こんなにあったかくて、こんなにかけがえのないものなのだということを、しあわせアパートの住人たちが、わたしたちに教えてくれます。
こんなアパートに住めたら、どんなに幸せでしょう。
彼らのお話が、これからも続くことを期待しています。
一つ、空き部屋があるようですから、きっと、そのうちだれかが入居してくれるでしょう。
とても楽しみです。
|
参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
こんなおみせやさんあったらいいな
|
投稿日:2011/07/27 |
おみせやさんって、子どもは大好き。
世の中には いろんなお店があるけれど、こんなに夢のあるおみせはないでしょう。
生き物にとって 生きていく上で 大事な大事な欠かせない水。
でも、日常生活では、何の苦労もなく何気なく使っている水。
だからこそ、うっかりとちゃっかりがいっしょうけんめい集めた自然の水は
ものすごくおいしそうにみえたのでしょう。
「私も のみたい!」
口々に子どもたちは言っていました。
仁科さんの作品には必ず、めちゃくちゃおいしそうな自然の飲み物や食べ物がでてきて、思わず「絵本の中に入りたい!」と思ってしまいます。
今回は、おみせやさんということでまたまたおいしそうなものが・・・
「いっぱーい、にはーい」と数える繰り返しの楽しいリズム。
うっかりとちゃっかりのかわいらしいやりとり。
かわいらしく、夢あふれるお話は、幼児から低学年生にぴったりのお話です。
|
参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
心が洗われます
|
投稿日:2009/11/29 |
森まつりの日に、大吹雪にあったみんなが見たものとは?
信じる者だけに必ずやってくる、静かな奇跡の贈り物−。
これは、上質なメルヘンです。
何とも言えない色合いの藍色の挿絵が、ハッとするほど美しく静謐ですがすがしい。
森の小さな動物たちの純真な気持ちと、それに応えるように現れた神秘的なゆきのこうまが、読む者の心をきれいに洗い流してくれるようです。
仁科さんの絵本に出てくる小さな動物たちは、いつも私たちに自然の美しさ、豊かな恵み、そしてそれを大切にすることを教えてくれます。
そして、私たちの周りにある美しい自然に目をとめるみずみずしい感性を、純粋な心を忘れずに持ち続けようと思わせてくれます。
この巻は、シリーズの最終巻ということで今まで出てきた登場人物たちが次々現れます。
「あっ、『おいしいありがとうにでてきたよ。』」と、子供の声。
もう会えないのかと思うとちょっぴりさみしいです。
また、いつかどこかで、違った形で会えるといいなあ。
|
参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
神秘と生命にあふれています
|
投稿日:2009/02/07 |
満月の夜、5色のキツネたちは、いっせいに頂上めざして山を登ります。月に一度の大事なしきたり<白い月の笑う夜>が行われるのです。
五夜にわたって自分たちの暮らしぶりを歌っていくというしきたり。
それぞれのキツネが歌っていき、みんなで楽しく笑い合った最後の夜、信じられないステキなことが起こったのです。
「アリのお引越しの歌」「コマドリ・ロビンの巣の歌」「チョウチョウの道案内の歌」どれもリズミカルで、かわいくて、夢があってとっても優しい。反面、大地の精霊は、とっても神秘的でどこか不気味です。
この世界は、何か大きなものに見守られながら、さまざまな生命が共存し合って生きているのだという自然の素晴らしさが自然と伝わってくるようなお話です。親子でぜひ読んでほしい一冊です。
|
参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
全6件中 1 〜 6件目 | 最初のページ 前の10件 1 次の10件 最後のページ |