ことばでかたちで色彩で、春を満喫する絵本 いぬくんとねこちゃんにゆらゆらと春がやってきました。ゆらゆら町へ遊びに出たら、みんなゆらゆらこんにちは。鮮やかな色彩と形で季節を切り取った、五味太郎ワールド満開の絵本。四季シリーズ全4冊のうちの春の部。
最初に読んだ時「ゆらゆら」のイメージがつかめませんでした。
そこで、辞書で「ゆらゆら」を調べてみると…
ゆら−ゆら−(と)【揺揺(と)】 副詞
揺れ動くようす。あちこちに動くようす。
花が揺れたり、蝶が舞ったりする様子のことでしょうか?
この本の文章で、どう使われているのかというと。。
はるって ゆらゆらするの なんでかな
ゆらゆらするのが はるなのよ
それでは ゆらゆら おでかけします
ゆらゆら きぶんで おでかけします(中略)
はるは ゆらゆら
はるは ひらひら(また中略)
ゆらゆら みなさん こんにちは
ゆらゆら はいはい こんにちは
ゆらゆら ぽかぽか わいわいわい
はるは ゆらゆら たのしいね
はるは ゆらゆら うれしいね
はるは ゆらゆら ねむたいね。(←最終行にだけ読点がついてるのは何故?)
こうして読んでみると、春のポカポカ陽気になんとなく眠たいような、
暖かくなり花も咲いて、なんとなく嬉しく感じたりする気持ちのことかな、と思います。
この曖昧な言葉を、読んだ人がそれぞれの受け取り方で楽しめるところに
この絵本の良さがあるような気がします。 (YUKKOさん 30代・ママ 女の子6歳、女の子4歳、女の子2歳)
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