
数を覚えたこやぎはうれしくて、「ぼくはひとつ、きみでふたつ」と子牛や馬を数えます。「かぞえたな!」数えられた動物たちは、おこってこやぎを追いかけてきます。楽しい数のお話です。


ノルウェーの作家さんによる作品に、林明子さんが絵を添えています。
ということで、北欧民話テイストを感じます。
題名の「10」には「とお」と振り仮名があります。
そう、これは数の世界でもあるのですね。
10まで数えられるようになったこやぎは、早速いろいろな物を数えるのです。
ところが、出会った動物たちには数がわかりません。
ということで、「かぞえられちゃった」と騒動になる展開です。
民話のように、次々と繰り返されるシーンがスリリングでもあり、愉快です。
そのハラハラも頂点に達したところで、「数える」ことの意外な効用が明らかになります。
そう、数が数えられることって、素晴らしいのです!
数の楽しさを体感してもらえると思います。
小学校のおはなし会で読みます。 (レイラさん 50代・ママ )
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