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ピカタカムイは、神の国の風の女神。思いのままに空を飛び、風をおこします。ある日、いたずら心で、アイヌの村に風をおこすと……。
アイヌの民話です。これまた面白いお話でした。
今度は”風の神”が登場します。
嬉しい気分になったからといって、強風を吹き起こして、人間の村をめちゃめちゃにしてしまうなんて、いくら悪気はなくてもずごい横暴だと思いました。
このお話にはオキクルミが登場します!
オキクルミはアイヌの民話に数多く登場します。
とても理想的ないい男に描かれていることがほとんど、強く優しく人間好きな上、見た目もカッコいい(らしい)です。
今回のオキクルミもかっこよかった。
力で風の神をやり込めるのではなく、(一見そう見えますが)「風の神の力」が、普通の人間たちにとって、どれほど凶器であるかを身を持って教えてわからせてくれた。という感じがしました。
ハマるとアイヌの民話はどれもとても面白いです。
絵はしっかりと太く描かれていて遠目はよくききます。
読み聞かせに使ってもいいとは思いますが、
私は個人的には大勢の中で読んでもらうより、一人読みで納得いくまでん何度も読み返した方が、アイヌ民話の面白さがわかりやす気がしました。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子16歳、女の子11歳)
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