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あらしのような風がふいて、みのむしくんがとばされたのは、ケイちゃんのうちのイヌのお皿の中でした。ゆっくりゆっくり大きくなるみのむしくんを、ケイちゃんとイヌのポムがゆったり見守ります。
年少向け紙芝居です。
とても、読みやすく絵もはっきりしていて良かったです。
ケイちゃんという4、5歳くらいの女の子と犬のポムが、「みのむし」を見つけて観察しながら育てているので、「みのむし」本人(虫)ではなく観察者の視点で描かれています。
「みのむし」は1年をかけて変化するので、この物語はたった8場面で夏から秋、秋から冬、冬から春へとかわる季節を表現しています。
紙芝居の台本の下にある「演じ方」(脚本家の方がこう演じてほしいと演出している部分)にも、この季節の移り変わりの部分には“時間の経過を想像できるように”とあるので、ここが大きな演じ方のポイントとなりそうです。
この紙芝居を読む時期は、みのむしを見かける夏の終わりから秋にかけてや、みのむしがみの蛾に変身する春でもいいと思います。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子22歳、女の子17歳)
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