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助けたお礼に願い事をかなえてくれるというサカナに、漁師のおかみさんの願いはエスカレート……。よく知られたグリム童話を力強く美しく絵本化。ドイツ児童図書賞画家の代表作。

この話を読んですぐにプーシキンの『きんのさかな』を思い浮かべました。
出店は同じ伝承なのでしょうか。
比べてしまうと、この『漁師とおかみさん』はがさつさを感じます。
欲もほどほどという教訓話にしては、おかみさんのテンションの上がり方がパターン的。
次々と裕福になっていくのですが、深掘りがない。
その点、『きんのさかな』では、裕福になっていく段階での生活感がありました。
ご主人と奥さんの人間関係もありました。
描かれている絵が、『きんの…』ではおじいさんおばあさんなのに、『漁師と…』では若者。
夫婦の力関係がまだ若々しいのです。
絵を見ると人のよさそうなおかみさんと、気の弱そうな若い旦那が描かれています。
人間って欲でこうもかわってしまうのでしょうか。
極端なだけに笑っていられるのが救いです。
くれぐれも神様になろうなどとは思わないように。 (ヒラP21さん 50代・パパ 男の子14歳)
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