森の小さなお裁縫屋さんに住む、子鹿の三姉妹のお話。 末っ子の「こじっこ」は、のんびりやさんの忘れん坊です。
ある朝、お母さんにおつかいをたのまれるこじっこですが、「いってきまーす!」 はりきって出かけたものの、森でおいしそうないちごを眺めて歩くうちに、何を買いにいくのか、すっかり忘れてしまいました。 覚えているのは「ちいさくて、まるくて、きらきらしたもの」ということだけ。 そんなこじっこを心配して、森の動物たちは一緒に探してくれます。 「ちいさくて、まるくて、きらきらしたもの」・・・いったいなんでしょう? おっとりしたこじっこは、動物たちがこわがる洞窟も平気でずんずんすすみ、とうとうそこでお目当てのものを見つけます!
作者のさかいさちえさんは「ちいさなちいさなポコポコ絵本シリーズ」で人気の作家さん。 お店が並ぶ場面や、キャンディやさんの店内など、女の子が釘付けになりそうな絵がいっぱい。 本書はこじっこの冒険もありつつ、ちょっとかわいいオチが付いていて、にっこり笑って読み終えられるので、子どもの一人読みにもちょうどよさそうです。 「ちいさくて、まるくて、きらきらしたもの」がずらーっと並んだ見返しも、見どころですよ。
長女かじっこはオレンジ色、次女じじっこは黄色、末っ子こじっこはピンク色の子鹿。 絵本全体にレトロな華やかさがあるこの三姉妹シリーズ、かじっことじじっこが主人公の絵本もありますから、見比べてみてくださいね。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
森の小さなお裁縫屋さんに住んでいる、 こじか三姉妹のやさしくてかわいいお話。 今回の主人公は、甘えんぼうでのんびりやさんの、 末っ子、こじっこ。
ある日、こじっこは、お母さんにまちへ ボタンを買いに行くお使いをたのまれました。 元気よく出かけたものの、忘れんぼうのこじっこは、 森を歩いているうちに、何を買いに出たのか、 すっかり忘れてしまいます。
覚えているのは、 「小さくて、まるくて、キラキラしたもの」 ということだけ・・・。
さてさて、こじっこは、無事にお使いを 成し遂げることができるのでしょうか・・・。 こじっこの大冒険に、皆さんもぜひ一緒に 参加してみてくださいね!
シリーズの「こしかじじっこ」を読んで、かわいらしさに魅かれて、
「こじかこじっこ」も読みました。
おかあさんに「ボタンを買ってきてね。」と頼まれて
買い物へ出かけたこじっこ。
途中で、なにを頼まれたのか忘れて困っていると、
森のとうぶつたちが心配して集まってきます。
そして、一緒に探してくれるんです。
思いやりある内容に、やさしい絵がマッチしていて、
読んでいると、とても暖かい気持ちになりました。
途中ででてくるかたつむりも一緒にボタンを探してくれるんですが、
ボタンを見つけた後も、こじっこと一緒に家に帰るんです。
「こじかじしっこ」を改めて読んでみると、
そこには、かたつむりが、こじっこの頭に乗って登場していて、
シリーズで読む楽しみが膨らみました。
そして、なぜか得した気分になりました。
(ほだぴょママさん 40代・ママ 男の子2歳、)
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