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いつもの自分≠ノも、着がえは必要――みんな、ちょっとはそう思ってる。 サッカー少年がドレスをまとう、英児童文学界期待の新星(実は人気コメディアン)のデビュー作。
思春期男子デニスの女装願望。
出発点は両親の離婚だったのでしょうか。
単純にごっこ遊びの延長だったのでしょうが、年上の女子リサの遊び心にハマってしまいました。
女装して人前に出るスリルと快感。
話は底知れずドタバタ喜劇に落ち込んでいきます。
おかげでデニスは退学処分。
退学したものの起死回生のメンバー総女装のサッカー試合。
学校の校長先生や、行きつけの店の主人も女装に目覚めてしまうほど、小説はワルノリの展開ですが、ダメおやじに思えた父親が、とてもいい味の哀愁路線で締めくくってくれました。
この小説は読んだ人にしかわからない世界でした。 (ヒラP21さん 50代・パパ )
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