青空のもと、家族の楽しそうな釣りの風景の中に見えるのは、ん?そうじき? どうしてそうじきが一緒に来ているのでしょう?そのわけは?
ある晴れた朝のこと、お母ちゃんが掃除をしようとするとそうじきが動かない。ふたを開けてみるとゴミパックの中に魚釣りに使う「はり」や「うき」が入っていた。お父ちゃんがもらおうとすると、「アカン!もっていかんといて」そう叫んでお父ちゃんを大きな目でにらんだのは、手や足まで生えたそうじき!そうじきはつゆの晴れ間の「つゆやすみ」ということで、釣りに行きたいと言い出します。
そうじきが語るところによれば、けんいちの家のそうじきは、そうじきなかまに「つり名人のひでじいさん」と呼ばれているというおじいさん。さすが名人と呼ばれているだけあって、つり公園ではどんどん魚を釣り上げ、魚の名前もよく知っています。さらに、またまたやってきたいじめっことけんいちの仲をうまく取りもってしまったり、さすがのおじいさんぶりを発揮するんです。
小学低・中学年の子どもたちに人気の「わがままおやすみ」シリーズの第5弾。 シリーズのお話を続けて読んでいくと、“おやすみがほしい”と言い出す身近なものたちそれぞれに、個性的なキャラクターがあることに気づいてさらに楽しみが増していきます。 どこかさとっているそうじきのおじいさんと、けんいちくんのやりとりも優しくてほっこりしてしまいますよ。 関西弁とダジャレが飛び交う村上しいこさんのユーモアたっぷりのストーリーと、長谷川義史さんの豪快で楽しいイラストで、そうじきを交えた海での釣り大会は大盛り上がり。つゆ(梅雨)の合間のさわやかな風が吹いてくるようです。
(秋山朋恵 絵本ナビ編集部)
人気コンビがおくる「わがままおやすみ」シリーズ第5弾!
梅雨の晴れ間に、そうじをしようとはりきるお母ちゃん。ところが、そうじきがなぜか動かない。そうじきを開けてパックの中を見てみたら、なぜかつりに使う道具が入っていた。すると、そうじきが突然しゃべり始めて、つりに行きたいと言いだした。今日はそうじをやめて、家族三人とそうじきの「ひでじいさん」で、つりに行くことにした。
つり公園に着いてつりを始めたら、ひでじいさんのつりざおには、どんどん魚がかかる。そして、そうじきなかまから、つり名人と言われるだけあって、魚の名前もよく知っている。つりを楽しんでいると、突然、ぼくの背中にムニュムニュとした物体が……。「なにもつれてないのがかわいそうだから」と、いじめっこがタコを入れていた。怒ったぼくは、いじめっこを追いかけた。ところが……?
ハラハラドキドキの展開が楽しい幼年童話。小学校1〜3年生向け。
ある日ゴミパックにつりでつかうどうぐがつまっていた。それをとろうとするとそうじきがしゃべった。
このおはなしをよんだとき、そうじきはこんなきもちでそうじをしてもらうのをまっているのかな?とおもった。
わたしは、おはなしのようにつゆやすみになったらいっしょにあそびたいなとおもった。 (hikaさん 10代以下・その他の方 )
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