美しい色彩と可憐で独特の造形。 絵本の扉を開くと、私たちをたちまち物語の世界へ 引き込んでしまうリスベート・ツヴェルガーの絵。 数々の美しい本をつくり、1990年に36歳の若さで国際アンデルセン賞画家賞を受賞した画家の35年余り の画業をとじこめた作品集です。 1975年の未発表作品からデビュー作『ふしぎな子』や『ブレーメンの音楽隊』『オズの魔法使い』 そして2009年の『ハーメルンの笛吹き男』、まで絵本24作品、100点以上の絵を収録。 リスベート・ツヴェルガー自身のエッセイやアトリエの写真、スケッチなども含まれています。
ツヴェルガーの絵は好きなのですが、ツヴェルガーの関わる作品は文章が多くて、物語に追いやられたような存在に、少々がっかりすることが多いのですが、この本は、ツヴェルガー本人に向き合えるようで、今までのストレスが払拭されました。
絵本作家というよりも、絵そのもので物語を語れる画家だと思います。
とても美しく、存在感のある本です。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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