貧しい病気の男の子のために自分をクリスマス・プレゼントにささげた、ぬいぐるみのクマのお話です。
ミシュカは、わがままなご主人の女の子に愛想をつかし、クリスマスイブの朝、家出をしました。雪の中をざっくざっくと気ままに歩き、自由を謳歌するミシュカ。折しもプレゼント配達に忙しいトナカイと出会い、ミシュカも手伝うことに。ところが最後に貧しい男の子の家に来たとき、もうプレゼントはありませんでした。ミシュカは楽しかった束の間の冒険を振り返り、そして、重大な決断をくだしました......。
原書は戦時下の1941年、フランスの有名な「ペール・カストール叢書」から出された古典的名作です。コルモンの文章に名手ロジャンコフスキーが暖かな挿画をつけた本書は、フランスはじめ各国でロングセラーとして読み継がれています。
らんぼうな女の子のおうちから逃げ出したこぐまのぬいぐるみ、ミシュカのお話です。
自由であることの喜びを知ったミシュカですが、ある体験を通して、これからの自分の生き方を決断します。
それは思いもしなかった行動。
のんびり気ままに生きていくのかと思っていただけに、最後の2ページには驚かされました。
特にラストシーン。言葉もない見開きの1ページなのですが、胸にジーンと響くものがありました。
クリスマスシーズンに読み聞かせをしてほしい1冊です。
おもちゃを大切にすることの大切さ。
誰かの役に立つことの素晴らしさを教えてあげられる、素敵なお話です。 (こりえ♪さん 40代・ママ 女の子6歳、)
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