うみでプカプカしていたアザラシのつるちゃん。 すると「たすけて!たすけてぇ!」小さなナメクジの声。 昨日の雨で山から流されてきちゃったというのです。 体に同じ模様のあるナメクジのクネクネをすっかり気に入ったつるちゃんは、 家まで送り届けようと、頭にのっけて山登りをはじめます。 親切はいいけどつるちゃん大丈夫かな?道はわかるのかな? そんな二人を太陽はじりじりと照りつけます。 ああ、なんかつるちゃん、ひからびてきたよ!…クネクネも!! がんばれ、ふたり。
体の大きさも住む場所も全然違う二人だけど、励ましあいながら一生懸命道を進む様子が けなげで微笑ましいのです。こんな大冒険を乗り越えた後、二人はすっかり友だち。 また会おうね、クネクネ。
ちょっと奇妙だけどとても可愛らしい絵、どこかで見た事あるなぁと思った方も多いのでは? 作者は大人気赤ちゃん絵本『うずらちゃんのかくれんぼ』のきもとももこさん。 真ん丸お顔のつるちゃんとぱっちりおめめのクネクネが、からからに乾いてヒョロヒョロになっちゃっている姿は、ひと目見たら忘れられません(笑)。 また、海や雲の独特な描き方や、どんどん表情の変化する太陽の表情も、 なんだか不思議な雰囲気を生み出していて、きもとさんの世界はクセになりそうなのです。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
アザラシのつるちゃんは、山から流れてきたナメクジのクネクネを助けます。クネクネを山の家まで送り届けようとふたりで山登りをはじめます。強い日差しが照りつける中、ふたりは励ましあって山を登りますが・・・。
めのつけどころがおもしろいね。
思ってもみなかった アザラシとナメクジです。
確かに言われてみると 大きさはちがうけれど
似てるようにも 思いました。
きっと作者は 日頃から さまざまな 細かい
部分まで どうぶつや植物などをみているのだ
感じました。
これからも こうした 目でみた たのしい絵本を
出してください。 (ゆうちょさんさん 60代・じいじ・ばあば )
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