同じ出典ですが、『かあさんのおめん』、『おにのめん』とは全く内容を異にする重厚なお話でした。
続く飢饉で一揆を起こしてはりつけに処せられた父親というくだりは、今まで読んだ絵本や物語には登場した例はあまりないのではないのでしょうか。
死んだ父親を、皆のために闘って死んだのだから恥じることはないと語る母親も立派です。
このような前置きがあるので、母の面、鬼の面の展開はこ心に食い込んで来ました。
奉公で辛さに耐えるおきぬも、鬼の面で山賊を追い払ったおきぬも、軽い気持ちでは受け取れません。
手に入れた金銀で幸せに暮らしたという結末にも納得でした。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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