銅版画の細かい線画で描かれた心象風景の世界です。
孤独なセリーヌの心に現われた友だちのネズミのプンパーニッケル。
そのネズミをねらう猫が現われます。
猫はセリーヌの恐怖心でどんどん大きくなって、プンパーニッケルと一緒に逃げるセリーヌを追いかけながら建物よりも大きくなって迫ってきます。
でも、プンパーニッケルを守りたい一心で猫をにらみつけ、逆に迫っていくと、猫はだんだん元の姿にもどっていきます。
セリーヌの生活に平穏が戻りますが、猫といいネズミといい、セリーヌの心の中の登場者のようです。
少しさびしいお話でした。 (ヒラP21さん 50代・パパ )
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