
あるところにパパがいた。ごくふつうのパパだった。でも十二月のはじめのある日、パパはうちへ帰れなくなってしまった。仕事に夢中だったパパは、ママと子どもたちが引っこした新しい家の住所を、よく知らなかったから。それに、バスの中で、小さなよその男の子が、「パパってなんの役に立つの」なんてたずねたからだ。…でもぼくは男だ、がんばるぞ。なんとしてもうちに帰ってやる…。そしてさまざまなふしぎな人たちと出会ったあとで、パパがたどりついたのは…。ユーモラスでちょっぴりほろにがい、ゆかいなパパのぼうけん物語。

もしも自分の帰る家が判らなくなったらとてもつらいだろうな。
あり得ない話だと思いながら、お父さんの心理を考えました。
帰りたい気持ちの裏で、帰りたくない気持ちが邪魔をしていたのかも知れません。
引っ越したばかりの家が解らない。
奥さんと喧嘩した。
精神的な要因で、お父さんは何日も何日も、家のある辺りの前をバスで通りすぎてしまいます。
お話の転回が面白いのであっという間に読み終えてしまいましたが、最後にホロリとしてしまいました。
お父さん自分にとって大事なものに気づいたようです。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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