のんびりまったり、ゆっくりとしたおじいちゃんの時間が味わえる心地の良い絵本です。 「よーい よーいよい」はおじいちゃんが歩くときの口ぐせ。 ちなみに音程は奥付けにも書いてある通り、真ん中の「よーい」が少し低く下がります。 時々家に泊まりにくるおじいちゃんと、孫の「わたし」が近所を散歩するお話で「よーいよーいよい」の繰り返し、 それはもうのんびりとした(忙しい大人にはちょっと退屈しちゃうほど?)はやさで進んでいきます。 でも、実は町の様子や通りすがりの人、おじいちゃんのふとしたしぐさや表情などが本当にじっくり描かれており、 「よーいよーいよい」のペースじゃないと味わえない要素がたっぷり詰まっているんです。 試しに小さな子どもに読んでみてください、退屈な顔なんて全然していないはず。 じいじと小さな子どもが仲が良いのには、この辺りに秘密があるのかもしれませんね。 大人気『あっちゃんあがつく』の作者さいとうしのぶさんのデビュー作なのだそう、絵を見ているだけで物語が浮かびあがってくる気がするのも納得です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
私の家には、ときどきおじいちゃんが泊まりにきます。「よーい よーいよい」は おじいちゃんが歩くときの口ぐせ。マイペースで歩くおじいちゃん といっしょに散歩すると、 ふだん見ている景色もいつもと違うみたいで…。 どこかなつかしい風景の中で繰り広げられるおじいちゃんと孫のふ れあいを描きます。 「あっちゃんあがつく」(リーブル)などでおなじみ、 生活感ただよう作風で人気のさいとうしのぶのデビュー作品です。
他の書評でお薦めされていて、この本を読み、
さいとうしのぶさんのデビュー作品ということに
読み終わって知りました。
「よーいよーいよい」ってどういう意味だろうと
子どもたちは気になったようです。
読み終わってから、音程に気づいたのですが、
なかなか読みづらかったです。
テンポがゆっくりで、今のせかせかした大人たちとは違う
おじいさんと子どもの生き方にこんな時間の過ごし方を
子どもたちにしてあげたくなりました。 (まことあつさん 30代・ママ 男の子6歳、男の子4歳)
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