大きな頭におむつ一枚。ピンクのほっぺにつぶらな瞳。 思わず「うちの子に似てる!」と言いたくなる、愛らしいおかおの赤ちゃんがももんちゃん。 この絵本の主人公です。
どんどこどんどこ、どんどこどんどこ。 ももんちゃんは急いでどこかに向かっています。
どんどこどんどこ、どんどこどんどこ。 ひとりで橋を渡り、坂道をのぼり、やっとたどり着いた山の上では大きなくまさんがとおせんぼ。 すると、「どーーん!」 ももんちゃんはくまさんを投げ飛ばし(⁉)、ひたすらどんどこ進みます
「どちっ」あら、たいへん!ころんで頭をぶつけちゃった。 でも、ぐっとがまん。 ももんちゃんが急いで先でまっていたのは…?
最後は「そうだったのね」と誰もがにっこり安心。簡潔で大胆な展開と、声に出して気持ちのいいリズミカルな言葉に乗って、あっという間に最後のシーンまでひきこまれてしまうママにも赤ちゃんにも大人気の「ももんちゃん あそぼう」シリーズの代表作品です。
ももんちゃんの人気の秘密は、繰り返し読めば読むほど楽しくて、読めば読むほどももんちゃんが可愛くなってしまうところ。理由はたくさんあるのでしょう。豊かな表情、ユーモラスなお話、個性的なキャラクターのおともだち、言葉の響き…。でも、一番の魅力はやっぱりももんちゃんの明るさとたくましさ。読んでいるママがスカッとするほど力強いのです。いつだって不安と隣合わせのママには、とっても効果的。いつの間にか表情だって明るくしてくれます。
そんなママに読んでもらう「ももんちゃんの世界」。子どもたちにとっても、きっと嬉しくてたまらない時間のはずです。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
ももんちゃんが、どんどこどんどこ走っていきます。川を渡って山を登って、どんどこどんどこ。
ほんのりピンクで、柔らかくて、コロンとしていて、甘い匂いがして・・・
赤ちゃんって、桃に似ていませんか?
シンプルな線で描かれたももんちゃんには、
そんな赤ちゃんの可愛いエッセンスがぎゅーっと詰まっている気がします。
数年前、本屋さんで「ももんちゃん」を目にして、一目ぼれ。
リズム感のある文章と愉快な展開に
立ち読みながら「アハッ」と声を出して笑ってしまいました。
息子達には幼いだろうな、と自分の楽しみで「ももんちゃんシリーズ」をチェックしてきましたが、
やっぱり大好きで、先日、ついに我が家の本棚へ。
意外にも、1年生の次男が「どーん」で大ウケし「もう1回!」
ももんちゃんの魅力はタダモノではないと確信しました。
成長したらしたで、育児はあれこれ大変だけど
この絵本を読むとふっと気持ちがほぐれ、力が湧いてきます。
生意気な口もきくようになった子ども達の
桃のような赤ちゃんだった頃の記憶が呼び覚まされて、
お母さんであることのシアワセをかみしめることができるから。
よーし、今日もかかってこい!
歩き始めた年頃のお子さんへの読み聞かせにはもちろんですが、
意外とお兄ちゃん・お姉ちゃんや、お母さんにもおすすめです。 (ランタナさん 40代・ママ 男の子8歳、男の子6歳、)
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