なんだかとても心に残る素敵なお話でした。
絵本というより、短いお話に絵をつけたという印象が強いです(形態は「絵本」として出版されています)。
「カズエ」という女の子はわかめちゃん(某マンガの)みたいな容姿をしています。今どきという感じからはちょっと外れていますが、いかにも日本人らしい雰囲気はありました。
物語の中でカズエは、夢として二人の遠い国の遭難者を助けます。
この不思議な空間軸の感覚がとても自然に読み手に伝わってきました。
短いストーリーなのに、とても量のあるものを食べたような満足感のある作品でした。
一人で読むなら小学校の高学年から中・高校生の方にお薦めします。大人が読んでも面白いと思います。