お気に入りのもの沢山を一つだけ集めてある、オリバーの家。そんな家に招待された猫が、一つだけしかものがない家は嫌だと言います。オリバーは、こまってしまい、同じ物を全部二つに買い足します。
この辺で私は、なんだか嫌な気分になってしまいました。猫が傲慢な気がしたからです。いいじゃあないの、オリバーが気に入っているのだから、と思ってしまいます。また、猫に嫌われたからといって、おわてて買い物にいくオリバーが、節操がなくてかわいそうにすらなってきました。
結局、最後には次々にやって来る訪問客に、二人分のものでは間に合わず、ふたつずづあった果物をみんなで分け合って食べるのです。それでめでたしめでたしなのです。なあんだ、じゃあ、最初からそうすれば良かったのにね。猫と二人で、一人分のものをわければよかったのに、と思ってしまいました。