牛が生まれてから、育っていき、大人の牛になるまでを写真で紹介した絵本。
1994年刊行。(原書:1993年)
ジャージー種の乳牛は、2歳になるともう子どもを産んで育てられるようになると知ってびっくりした。
生まれたては、細くて、小鹿のよう。だんだん体がしっかりしてきて、毛の色が変わり、大人の牛の雰囲気になっていく。
美しい生き物だと思った。
牧場と、納屋の中で、他の牛たちや、鶏さんなどと一緒にすくすくと育つ。イラストも、成長の過程を1つ1つ丁寧に描いていて、かわいい。農場にいる家畜で、ペットではないから、いろいろと大変な事もあるけども、できる限り、牛も幸せに、のびのびと暮らして欲しいと思った。
(近代的な酪農では狭い牢屋に入れられて、搾取される辛い一生だけど、本書では広い農場で、青草を食べてのんびり過ごす牛の様子が描かれている)
牛も生きている。かわいらしい顔と、きれいなプロポーションで、素敵な動物で、模様や顔つきも一頭一頭違う。
幸せであって欲しい。