楽しくて,頼もしい乗り物の絵本です。
キャタピラーのついた赤いトラクターの「けいてぃー」。とても強くて大きくて,色々な仕事ができます。
ある冬の日,雪が降り続き,いよいよ「けいてぃー」の出番が来ます。
けいてぃーの進む「ちゃつ! ちゃつ! ちゃつ!」という音が今にも聞こえてきそうです。
私の住む場所では,ほとんど雪が降らないので,息子に除雪車を理解させるのに少し苦労しましたが,すぐにどんな雪道でも進むけいてぃーが好きになりました。
警察署,消防署,郵便局等様々な所から,「たのみます!」と言われ,「よろしい。わたしに ついていらっしゃい」と力強く答えて,けいてぃーは,雪をかきのけて進みます。
おなじみの石井桃子さんの訳も,わかりやすい言葉ながら,力強さがよく伝わってきます。
また,けいてぃーの進んだ跡が,町の地図のようになっていて,そこも楽しむことができます。
本当に楽しい1冊です。