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しっぽのつり
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投稿日:2007/04/01 |
昔話の匂いがプンプンする絵本です。
梶山俊夫さんは、現代における昔話の最高の作家の一人ではないでしょうか。
「むかし あったてや」で始まる、きつねとかわうその知恵比べのお話。最初の一文で、もうその世界に引き込まれてしまいます。
『しっぽのつり』という題名の方が、親しまれているかもしれません。
かわうそをだまして、自分だけ得をしようとしたきつねが、最後には、まんまとかわうその計略に乗せられてしまい、とうとう尻尾をなくしてしまいます。
ずるがしこい者は、結局最後に痛い目を見るのだという教訓があって、読んでいる方はスカッとします。
7年前に、娘が幼稚園でもらってきた本ですが、当時は方言に馴染めず、何度も読んでと持ってくる本にはなりませんでした。
でも、この方言が味があっていいんですけれどねぇ。
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人間臭いあくま
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投稿日:2007/04/01 |
ネパールの民話です。
題名はどきっとするものですが、悪魔がいかにも悪魔という姿ではなく、中身も妙に人間臭いので、ちょっと乱暴な地主と賢い農民の話という感じがします。
悪魔が、お嫁さんを欲しがって、さるにまんまと騙されたり、美しいお嫁さんの姿を盗み見て喜んだり、悲しいことが起こると涙をぽろぽろこぼしたり、このお話の中で、一番生き生きとしています。
散々悪いことをしてきたので、懲らしめられるのは当然なのですが、妙にかわいそう気がしてしまうのは、それだけ悪魔のキャラクターが良いからでしょう。
とにかく悪魔の描写がいいので、それだけで楽しめるお話になっています。
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かわいくて頼りがいのあるおばけ
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投稿日:2007/04/01 |
どんぐりえんに住んでいる、どんぐりみたいなおばけ、クリリンが、一日お休みした先生に化けて、見事にピンチヒッターをやってのけるお話です。
いつもは、誰にも気付かれずに、園児の一人のように遊んでいるのに、いざという時は、先生の代わりになってしまうのですから、なかなかすごいおばけちゃんです。
これもどんぐりえんが大好きで、どうすればいいのかをよく知っているからでしょうね。
読んでいる私達も、クリリンみたいな先生いいな〜と思ってしまうような素晴らしい奮闘振りですが、実はクリリン自身が一番楽しんでいるみたいです。
だからこそ、楽しさがいっぱい伝わってくるのでしょう。
それにしても、こんなにどんぐりえんが大好きなんだから、クリリンの存在を、誰か知っていてくれるといいのにね。
私は密かに、園長先生は、クリリンのことに気づいているのではないかと期待しています。
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声に出して読んでください
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投稿日:2007/04/01 |
図書館に表紙を見せる形で置いてあり、スズキコージの挿絵だったので、思わず手に取りました。
すると、お話が二つ入っていて、二つ目のお話が、前からずっと気になっていたものだったので、大喜びで借りました。
次男が『トム・ティット・トット』(ほるぷ出版)が大好きなので、この本を見せると、「チット?」といぶかしそうに見るだけで、手に取ろうとしませんでした。どうやら自分の好きなお話のまがい物と思ったようです。
でも、読み始めると、同じ内容なので、「あっ、おんなじじゃない!」と嬉しそう。
もちろん、「トム・チット・トット」は喜んで見てはいましたが、思いがけず、大きな反応を見せたのは、二つ目のお話の方でした。
このお話、「ちっこい ちっこい」というお話で、内容はちょっと禍々しい感じがするのですが、
ちっこいちっこい村の ちっこいちっこい家に
ひとりの ちっこいちっこいおんなが住んでいました。
という言葉遊びのような文章がずっと続くので、妙に耳に残るのです。
私が、ずっと気になっていたのも、やはり同じフレーズの繰り返しが耳に残っていたからです。
次男も、読み終わってから、ずっと、「ちっこいちっこい女は・・・・」と暗唱していました。
訳者によるあとがきでも、「声に出して読んでください。」と書いてあります。
本当にその通りで、これこそ読み聞かせに向いている本だと思います。
絵もたくさんあり、一冊で二つのお話をたっぷりと楽しめる贅沢な絵本です。
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すごい絵本でした
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投稿日:2007/04/01 |
『まどのそとのそのまたむこう』を彷彿とさせるセンダックの力作です。
物語自体は、もう少し宗教的で、戦争の悲惨さや母親の強い愛情など重たいテーマも盛り込まれています。
お話からも、絵からも力強いものを感じます。
最後の終わり方は、宗教的には、苦しみから解放され、自由になって永遠の幸せを掴んだということになるのだと思いますが、宗教色の弱い日本では、しっくりとくるものではないかもしれません。
私も、「良かった」というより、「え?そうなの?せっかくここまで頑張って生き抜いてきたのにそうなるの?」という印象を受け、ちょっと肩透かしを食らった感がありました。
ただ、しっくりくる結末ではなくても、この本の持つ得体の知れない凄さには圧倒されます。
内容も難しいですし、文章量も多いので、小学校高学年くらいからお勧めします。
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食わず嫌いでした
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投稿日:2007/04/01 |
5年も前に長男が幼稚園でもらってきた本です。
表紙の絵があまり好きではなかったので、なんとなく読みそびれてしまっていたのですが、本棚の整理をしたついでに、なんとなく読んでみました。
すると、なかなか良いではありませんか。
こまどりが、猫や鷹やきつねなど、自分を狙う者の巧みな誘惑を退けて、ひたすら自分の目的地に向かうところなど、繰り返しの楽しさがたっぷりあります。
そして、目的地であるお城の王さまとお妃さまの対応もとても優しくて、数々の誘惑を乗り越えた先には、こんなに素晴らしい世界が待っていたのだと、感動すら覚えます。
すると、今までは今ひとつ好きではなかった絵も、なかなか味があるように見えてくるから、不思議なものです。
おしゃれな感じが漂うスコットランド民話です。
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歯が抜ける時の子どもの気持ち
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投稿日:2007/03/31 |
もう少しで抜けそうという時の、グラグラした歯が気になる子どもが読んだら、100%感情投入してしまいそうなお話です。
おとうさんにぐらぐらの歯を無理やり抜かれそうになって、逃げ出したこうじが出会ったのは、歯が抜けたワニやネズミ、そして歯が一本もないコイ。
ワニとネズミは、らいおんに抜いてもらって、とっても調子がいいんだって。放っておいて、コイみたいに歯なしになったら嫌だなぁ。でも、らいおんに抜いてもらうのも怖い。
こうじの揺れ動く気持ちがよく伝わってきます。
歯がグラグラしている時って、いつ抜けるかとドキドキしたり、早く抜けちゃえと思う反面、抜けたら嫌だなと思ったり・・・。
こうじと一緒にそんな気持ちを反芻してしまう絵本です。
個人的には、絵がちょっとドギツイのが難点。
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強い強いお姫さまのお話
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投稿日:2007/03/31 |
強い強いお姫さまが、家来二人を連れて歩いている時に出合った冒険のお話。
ぶんぶんひめの得意技は、ぶんぶんまわる髪の毛を使った空中飛びや、まわし切り。
放っておくと、ぶんぶんまわってしまうので、いつもは髪の毛を赤いリボンでぎゅっと束ねているのも、可愛らしさを失わなくて素敵です。
今回の敵は、何でもかんでも蜘蛛の糸でぐるぐるまきにしてしまうダンダラぐも。
大ヘビまでも蜘蛛の糸にやられてしまうのに、ぶんぶんひめの強いこと!
刀を弾き飛ばされながらも、ぶんぶんまわる髪の毛を使って、見事にダンダラぐもをやっつけるのでした。
5年ほど前のこどものともで、ペーパーバックをフリーマーケットで買ったのですが、シリーズになっても良さそうなお話です。
主人公が強いお姫さまというところが、変わっていますし、スカッとします。
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親はおチビと思っていても
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投稿日:2007/03/30 |
富安陽子さんの長編の児童書が大好きなので、この絵本を見つけて借りてみました。
とても陽気で愛情たっぷりのタコの家族が登場します。
タコとうさんとタコかあさんの大好物が、なんとナスビ。
私の愛読書『あたごの浦』の出だしが、お〜けなたこがおなすびを食べに来るところなので、タコにナスビとは、本当だったのかとちょっとした感動がありました。
さて、両親の為に、そして自分がおチビではないことを証明するために、タコのオクトくんは一人でナスビを取りに出かけます。
このオクトくんの冒険の物語です。
オクトくんは、海の外に出るのは初めてと思われますが、知恵を働かせて、とても立派にやり遂げます。
親にとっては、いつまでもおチビちゃんですが、実際には子どもは着実に成長しているのですね。
親としては、そんなことを考えてしまいました。
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影分身?
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投稿日:2007/03/30 |
前に読んだ時は、つえつきばあさんが増えていくことに、「なんなんだこれは?」と驚いてしまい、妙な話だったと結論づけて終わりました。
でも、図書館で久しぶりに見つけて、ちょっと読んでみましたら、一気にススキコージワールドに取り込まれてしまい、借りてきてしまいました。
1年生の次男と読んだところ、彼は、「やぎの小屋に入ったら影分身したから、きっとやぎがおばあさんに化けたに違いない。そして帰りは、また元のやぎに戻ったんだ。」という見解でした。
ほほう、影分身。
実は私も前に読んだ時はそう思ったのですが、よく見ると、おばあさんたちの服装が一人一人違うのです。
これは、つえをついている複数のおばあさんのグループと見るのが妥当でしょう。
でも、影分身と思ってしまっても、それはそれでこの本の楽しみ方の一つでしょう。
読む人が好きなようにとらえて楽しめばいいのです。なぜって、この本は不思議ワールド全開なのですからね。
つえつきばあさんたちがゾロゾロと歩いている表紙を見るだけでも、ものすごいインパクトのある絵本です。
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