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親への警告
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投稿日:2006/05/21 |
これは・・・。子どもが読んで楽しいというより、親への警告といった感じです。そう感じるのは、私がれいちゃんのママと同じ事をやったことがあるからでしょうけれど。
いもとようこさんのふんわりとした優しい絵だからこそ、この絵本は成り立つような気がします。内容のシビアなところを薄めて、読み易くするのに力を発揮しています。別の絵だったら、話がストレートすぎて、身も蓋もないかもしれません。
我が家では、魚や肉は粗末にすると「命に対する冒涜だ」と叱るのですが、野菜については、「野菜は体にいいから食べなさい」という視点からしか見ていませんでした。気がつかなかった大事なことを改めて気づかせてくれるという点では評価できると思います。
ただ、やっぱりもっと楽しいお話の方が私としては好みです。こういう内容はもう少し噛み砕いてから本にして欲しいというのが、正直なところです。
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しばらくしてから反応が!
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投稿日:2006/05/21 |
「パパ’S絵本プロジェクトのお話会」に行って、この本を田中パパが読んでいるのを聞き、これは次男が大喜びするぞと思い、ずっと探していました。図書館では見つけられず、結局リクエストして他の図書館から取り寄せてもらいました。リクエストカードに題名を書くのが恥ずかしかったのですが。
さて、期待通り次男は、何も話していないのに、私が本を持っているのを見て題名が目に入ると、もう目がキラキラ。「読んで、読んで」と催促です。
でも、読み始めると、話がストレートに胸に飛び込んでこないようで、「なんで‘うんちっち’しか言わないの?」「なんでオオカミが‘うんちっち’って言うの?」「なんで‘オナラブー’なの?うんちの後はお尻がむずむずしてオナラしたくなるから?」といちいち頭で考えていました。この話は、聞いた瞬間に反応するのがポイントなんですけれどねぇ。
というわけで、我が家では、今ひとつだったかしらと思っていました。
ところが、何日か後に姉と遊んでいる中で「今から『うんちっち』になるからね。」と言い出し、返事はすべて「オナラブー」で対応しているのです。
彼は彼なりに楽しんでいたんですね。すぐに思ったような反応が返ってこなかったからといって、わからないわけではなかったのです。
今度は、次男の教室で1年生の子ども達に読んでみようかしらと思っています。
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固定観念からの脱却を目指そう
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投稿日:2006/05/16 |
ヨゼフ・ウィルコンの絵はとても好きで、雑誌でウィルコン特集をする時などは必ず目を通していましたが、なぜかきちんと本を読んだことがありませんでした。今回初めて図書館で借りてきて、子ども達に読みました。
良かったです。
冒頭のぼくとおじいさんの会話の中で、「人を先入観や固定観念で判断してはいけないよ」という主題がしっかりと語られています。でも決してお説教くさくならないところが、この本のいいところです。
割と文章量もありますが、子ども達はじっと聞いていました。そして、最後に次男の言ったのは、「オオカミ、いいヤツだったねえ」。これは、ちょっと前に読んだ『オオカミと羊』の感想と全く同じです。彼の頭の中にも既に、「オオカミは怖い、悪い、乱暴」という固定観念ができていて、穏やかなオオカミに出会うと、いつも新鮮に感じるのかもしれません。
他人の本質をきちんと見極めようという努力をしなくなってくる小学校の高学年に対しても、充分に読み聞かせできる本だと思います。
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おばばの豆なんて食べたくない
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投稿日:2006/05/16 |
私が知っていたお話とは少し違いました。
知っていたお話では、こぞうさんが出かける時に、和尚さまが三枚のお札を持たせてやるのですが、この本では、べんじょのかみさまが三枚のお札をくれるのです。しかも色付きのものを。
どちらかというと、前から知っていた方が好きですが、でも、この展開も面白い。べんじょのかみさまが助けてくれるなんて、とても身近な感じでいいじゃないですか。
このべんじょの場面のやりとりも、緊迫したシーンのはずなのに、どことなくおかしくて、子ども達は喜んでいましたよ。
新潟の昔話で、方言がところどころ出てくるので、言い回しがなじめないかと思いましたが、思いの外、子ども達は熱心に聞いていました。こののんびりとした感じの語り口が心地よかったのかもしれません。やはり昔話って妙に人を惹きつけるものがあるようですね。
最後のオチでは、娘がしきりに「私だったら絶対におばばの化けた豆なんて食べたくないな」と言っていました。勿論、私も同意見。やっぱりのみに変身させてつぶす戦法を選択します。
一見のんびりしている和尚さま、なかなか豪胆ですね。
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お椀の舟に箸の櫂
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投稿日:2006/05/13 |
いつかこの本を読むぞ〜!と実家から持ってきて、虎視眈々と機会を窺っていましたが、今日珍しく8時に寝る準備が完了したので、張り切って、子ども達に読みました。
私は、いっすんぼうしといえば、「お椀の舟に、箸の櫂」がトレードマークだろうと思い込んでいたのですが、案外「お椀の舟に箸の櫂」のシーンは短かったのですね。そして思ったより全体が間延びしているように感じてしまいました。小さいときに読んだ方がワクワク感が大きかったような気がします。
子ども達は、『かちかちやま』や『ももたろう』ほどの反応は見せませんでしたが、「ちいさい男の子の冒険」というのが楽しいらしく、絵の中にいっすんぼうしを見つけては、「いた、いた」と嬉しそうでした。
それにしても、鬼たちの迫力のあること!こんなのが突然木の陰から現われたら、だれだって腰を抜かしそうです。
次男は「あおおに」と書いてあるのに、「みどりいろだよ」とちょっと納得がいかないようでしたが。
大人になった私は、いっすんぼうしは、小さいからこそその特徴を活用して、お姫様付きの仕事を獲得し、鬼退治も成し遂げたのに、大きくなってしまっては充分な働きが出来るのだろうかなどと余計なことを考えてしまいました。子ども時代のように無垢な気持ちで読みたいものです。
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かぼちゃでみんなが幸せに
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投稿日:2006/05/13 |
こどものとも506号です。
我が家で一番読み聞かせに反応の良くない長男が大好きだった本です。3歳までに、7回も入院した彼ですが、『かいじゅうたちのいるところ』とこの本は、何度も入院のお供をしました。
あんまり何度も読んだので、ぺーパーバックのこの本は、ボロボロ(残念ながら、こどものとも傑作集には入ってないので、ハードカバーはありません)。
表紙はとれてしまい、補強したところもまたほころび、破れて半分なくなったページもあります。おまけにしばらく行方不明でした。
つい最近、子ども部屋の整理をした娘が、「懐かしいの見つけた!」と持ってきて、みんな大喜びで「読んで、読んで」と、4人で輪になって読みました。
おじいさんがタネをまいたかぼちゃが、どんどん伸びていき、いろいろ場所で見事なおいしいかぼちゃを実らせます。そして、最後には一回りしておじいさんのところに戻ってきて、とてつもなく大きなかぼちゃを実らせるというお話です。
絵がとても楽しくて、細かいところも描きこまれているので、ページのいろいろな場所に描いてある小さいかぼちゃなんかを探すのもとても楽しいです。
久しぶりに読んでも、みんなでワイワイ楽しく読めてしまう我が家でのヒット絵本です。
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努力するやさしいオオカミ
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投稿日:2006/05/12 |
羊たちといるのがとても心地よくて、なんとか羊たちと仲良しになりたいと願うオオカミのお話です。
とてもふんわりとした優しい絵ですが、くっきりすっきりとした絵ではなく、何本も線を引いて描いてあるので、1年生の次男は、「絵が汚れてる」と気になるようでした。最初の方は、お話よりもそっちが気になってしまったようです。
でも、オオカミがなんとか羊たちの輪に受け入れられようと、いろいろ頑張る姿を見ていくうちに、「オオカミ、いいヤツだったんだね」と言うようになり、最後には良かったと安心していました。
優しい系のお話ですが、しみじみと心に沁みてくるというより、お日さまの光をいっぱい浴びているような、ふんわりとしたあったかいお話です。
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たんこぶ二つ、たんこぶ三つ
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投稿日:2006/05/12 |
嫌なヤツだと思ったら、憎むよりもうんと親切に対応してみよう。そうすると相手の態度が軟化してくるから。このお月様の作戦、本当にその通り。
私も会社員時代に、いつもイライラツンツンしている人に対して、腹はたつものの「よろしくお願いします。」「ありがとうございました。」と丁寧に言うようにしていたら、いつしか相手の態度が柔らかくなったという経験があります。
親切に対応する人に、いじわるする人はなかなかいないものなんですね。さすが せなさん、絵本にこんなこと、編み込んでしまうなんて。
でも、最後がうさぎの泣いているシーンで終わるのは、ちょっと物足りない感じかも。もうちょっとしっかり締めて欲しい感じがしました。
いろいろ読み取れるものはあるのですが、人間関係を円滑にする方法を学ぶよりも、我が家で一番子ども達の反応がよかったのは、たぬきの頭にたんこぶ二つ、うさぎの頭にたんこぶ三つ、というところでした。鏡餅みたいなたんこぶで大喜びでした。
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思わぬところでどんでん返し
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投稿日:2006/05/11 |
『電信柱と妙な男』のなんとも可笑しい絵を見てから、石井聖岳さんに注目しているので、図書館で見つけて借りてきました。
ヤドカシ不動産の奇妙な物件に、なかなかやるなと思いながら見ていくと、最後に思わぬどんでん返し。もううけたの何の。6年生の娘と、1年生の次男と三人でゲラゲラ笑ってしまいました。
絵の方がお目当てだったのに、文章の方にもやられた!という感じです。
物件の話だけでも充分面白いのに、このどんでん返しのお陰で、本の分量以上に堪能してしました。
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絵に翻弄されてしまいました
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投稿日:2006/05/11 |
これは子どもが好きだろうと思い、借りてきました。
駄洒落連発で、私は うひゃうひゃと楽しかったのですが、子どもは何を聞かれているのかちょっとわからないようでした。
飯野さんの絵がインパクトがありすぎて、絵があめ玉なのかラムネなのか、よくわからなかったようです。
絵のみみずやパイナップルには、耳やおっぱいがあるので、あるのかな?という問いかけに「あるじゃない」と答えていました。なぜそんなことを聞くのかな?という感じでした。
本の内容からしたら、小さい子対象のようですが、この絵本は少し大きい子の方が面白さはわかるようですね。
かえって、文章だけの方が、ウチの1年生にはわかり易かったかもしれません。
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