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クレヨンの木
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投稿日:2012/01/23 |
久しぶりに読み応えのある童話に出会いました。
「ロボットカミイ」と「エルマーのぼうけん」を混ぜ合わせたような、純粋で、楽しく、素敵なお話。
ももいろのきりん「キリカ」が、本当に目の前で呼吸をしているように、キリカの存在を心で感じることができます。
絵を描くことが大好きな娘は、自分もクレヨンを持って、キリカに色を付けているように感じたのではないでしょうか。
特に、「クレヨンの木」は、圧巻でした。娘の好きな「モチモチの木」に明かりが灯った情景と同じくらい、心を打つ迫力があり、キリカのように首を長くして見上げたくなります。
娘は、その色とりどりの「クレヨンの実」を見ながら、
「このキャラメル色がいいな。こっちのバニラ色も好き・・・。でも、白いクレヨンがないよ。」と言うので、白い色で何を塗りたいのか聞いてみると、
「シロクマ!」と、即答が返ってきました。
そして、るるこが大きな画用紙いっぱいに描いたキリカのための家を見て、
「お〜、きれい!」と、感嘆の声を上げた娘でしたが、このページがお話の最後だと知って、
「え〜?つまんな〜い。続きが読みたいよ〜!」と、物語の世界から戻ってくるのを惜しんでいる様子でした。
でも、すぐに、自分でも大きなおうちを描いてみたい、と言い、
「ママ、画用紙をたくさん、たくさん貼って、つなげてね!」と、目をキラキラさせながら言いました。
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真実を見失いかけたときに
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投稿日:2012/01/20 |
一文一文がぐっと胸に響いてきます。それだけ真剣に、まごころ込めて書かれた文章なんでしょうね。子どもの純粋な疑問にも、まっすぐに向き合う記者の誠実な心に、背筋がぴんと伸びる思いです。
クリスマス前だけでなく、いろいろなことに迷い、真実を見失いかけたとき、何度でも繰り返し読みたい1冊。
娘にも、将来、そんなときが来たら、この本のことを思い出してほしい。そして、少しでも長く、しあわせな子ども時代が続くように、今の真っ白な心を持ち続けてほしいな、と願っています。
サンタクロースも、神様も、妖精もウルトラマンも(!)、娘にとっては、ごく自然に共にある大切な存在・・・。私には、そんな娘が何よりの誇りです!
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おまめのスープ
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投稿日:2012/01/20 |
娘の大好きなふくざわゆみこさんの絵。
「ぎょうれつのできるパンやさん」もお気に入りの1冊です。先日、久しぶりに読んだら、もっと他のお話も読んでみたくなり、翌日「すうぷやさん」を購入しました。
見返しを開いた瞬間、
「わあ、かわいい! ママ、この本、買ってくれてありがとう」と、早くも大喜びの娘。最近は絵本よりも児童書を読むことが多くなってきていたので、娘のこんな素直な反応に私のほうが嬉しくなってしまいました。
お話もとってもかわいらしく、ほのぼのとしていて、純粋に絵本の世界を楽しむことができます。
「おまめのすうぷ」は、娘が小さかった頃、朝ごはんによく作っていたスープ。こちらもなつかしくて、また作ってみたくなりました。今度は「とかげのおばあさん風」の味で!
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ちいさいモモちゃんの顔
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投稿日:2012/01/20 |
娘が3歳の誕生日を迎えてすぐに読み始めた「モモちゃんとアカネちゃんの本」。
あれからゆっくり、ゆっくりと、シリーズを読み進め、モモちゃんといっしょに大きくなっていった娘でした。
そして、モモちゃんと同じ2年生になった娘・・・モモちゃんを見ていると、本当に大きくなったんだなあ、と実感します。今ではアカネちゃんが「あのころ」のモモちゃんと同じ年頃になりました。
モモちゃんとはまったく違ったスピードで成長していくアカネちゃん。なんだかアカネちゃんの成長は、モモちゃん以上に「あっという間」という気がします。
そんなアカネちゃんを、「おねえちゃん」の立場で見つめている娘の瞳には、幼い日々を懐かしむようなゆとりと共に、ある種のさみしさも入り混じっているように見えます。
妹のようにかわいがっている従妹が、ちょうどアカネちゃんと同じ2歳になったばかりなので、「○○ちゃんみたい」と、その子のことを思い浮かべたり、自分自身の小さいころを思い出したりしながら、現在と過去の間を行ったり来たりしているような表情に、過ぎていった月日の長さを感じました。
最後の章「タッタちゃんとタアタちゃんのおわかれ」を読み終えた後、目に涙をためてうつむいていた娘に、
「Jにもそういうお友達がいた?」と聞いてみました。
(タッタちゃんとタアタちゃんは、アカネちゃんが赤ちゃんの時にはいていた靴下ですが、言葉も心も通じ合える大切なお友達です)
「うん、いたと思う。”でんでん太鼓“とか・・・。でも、どこかに行っちゃった。」と、寂しそうに答えました。
「まだちゃんとしまってあるよ」と言うと、安心してにっこり微笑んだ娘に、「ちいさいモモちゃん」の顔が重なりました。
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スローライフ
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投稿日:2012/01/20 |
20代の頃に暮らした国、イタリア。
どこを見ても懐かしく、古い石畳や塔の階段を歩く音も自然と耳の奥に蘇ってきます。
私自身は、いくつもの出会いや転機を重ね、縁ある国で暮らしてきたけれど、ここイタリアでは、あたかも千年前となんら変わらないと思わせてくれるような、悠久の時の流れを超えていくものが存在しているように感じます。
ヴェニスの風景を見ながら、娘にも“水上タクシー”の話をしてあげると、
「へえ、それじゃあすごく時間がかかっちゃうでしょ? 東名高速道路とかないの?」と、目を丸くしていました。
そう、イタリアは、スローライフを楽しむ国なんですよね。ゴンドラに乗って、ゆったりと。
「旅の絵本」は、これで5冊目になり、娘も楽しみ方をわきまえています! 「三匹のこぶた」や「不思議の国のアリス」などなど、ページをめくる度に即座に見つけては大歓声。
あるページでは、
「あっ、これ、『油断大敵』のことでしょ?」と、ひらめいたように手を叩いて言うので、何だろう?と見てみると、小さなうさぎが1匹、すやすやと気持ちよさそうに眠っています。そして、その向こうには、これまた小さな亀が、えっちら、ほっちら!!
なんだかイタリアのスローライフにぴったりで、思わず笑っちゃいました。
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真っ白な世界
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投稿日:2012/01/20 |
親子で大好きなベスコフの絵本ですが、この作品はなぜかいつまでもベッド脇に置いたまま読もうとしなかったので、どうしてかな?と、わけを聞いてみると、「だって、おもしろくなさそうだもん」と一言。
確かに、ほかのベスコフの作品と比べても、少し雰囲気が違っています。
でも、いっしょに読み始めてみると、すぐにお話の世界に入っていき、楽しく聞いてくれました。最後には、娘もウッレ同様、「雪どけばあさん」のことも好きになったようです。やはり「冬王さま」よりも、色とりどりのお花を運んできてくれる「春の女王さま」のほうが、魅力的に映るのでしょうね。
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野鳥を見つめる目
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投稿日:2011/09/15 |
凍てつく夜更けの空気や、森の静寂まで、感覚として伝わってくるような繊細な詩。
そして、大胆な構図を交えた力強い絵が、洗練された言葉としっかり重なり合って、独特の世界を創り上げています。
さすがコルデコット賞を受賞した作品ですね。
みみずくは、まだ見たことがありませんが、娘も大の野鳥好きで、毎日、我が家の庭に訪れるヒヨドリやメジロを、窓越しに息を殺してじーっと見つめている様子は、この物語の主人公にそっくりです。
外に出かけていっても、夢中で鳥を見つめている時間は、寒ささえ感じないんですね。ぐるぐる巻きにしたマフラーと帽子の間から覗く女の子の瞳が、みみずくの野生の目と同じくらい輝いて見えます。
お父さんと女の子の特別な時間。そんなかけがえのない思い出を娘の心にもたくさん残してあげたいな、と願っています。
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父の言葉に重ねて
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投稿日:2011/09/15 |
表紙を見た途端、
「あっ、『チリとチリリ』の人だ! どいかやさんの絵!」と、
すぐにわかり、両腕の中に本を抱えて喜んでくれた娘。
どいかやさんの絵が大好きで、新しい本を贈るたびに、その中から好きな絵をいくつも選んで、模写をするのを楽しんでいます。
小さな生き物たちや草花も至る所に登場して、そのすべてを描くのも大変ですが、一生懸命打ち込んでいる姿に感動を覚えます。この表紙の絵も、そんなふうに一筆一筆描いて、私にプレゼントしてくれました。
ピータンを見ながら、去年の春、我が家で生まれた無数のおたまじゃくしと、成長した子ガエルたちのことを懐かしく思い出しました。
そして、本を閉じた後には、自分自身の歩んできた道を1人静かに振り返りました。
いろいろな国を訪れ、数カ国での暮らしを経験し、まさにつばめのパーチクのような生き方をしてきた私は、若い頃、父のことを「井の中の蛙」だと思っていました。
「広い世界を知りたいと思ったら、まず日本のよさを知りなさい。」
と教えてくれた父の言葉が本当に理解できるようになったのは、ずっと後になってからでした。
今は、ピータンのように、誰よりも自分の周りの世界を愛し、尊重し、美や歓びを見出しながら生きている父のことを、私もまた深く尊敬しています。
そして、自分の生まれた池に再び帰ってこられて、本当にしあわせ、と心の底から実感する毎日です。
娘は、これからどんな世界を見て、どんな生き方をするのだろう・・・。娘が人生の選択で迷ったとき、この絵本をもう1度手渡してあげたい、と思います。
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溜め息が漏れるほど
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投稿日:2011/09/15 |
数日前、「のはらひめ」という絵本を読んだとき、世界各国のたくさんのおひめさまの名前が並んでいるページがあり、その中にいくつか知らないおひめさまを見つけて興味を持った娘に、この絵本をプレゼントしました。
「ねむりひめ」のお話は読んだことがありましたが、グリム童話の原典に忠実な絵本を1度読んでおきたいと思ったので、中世風の衣装や建築様式まで見事に再現されているエロール・ル・カインの絵を選びました。
本当にため息が漏れるほどの美しさ。
娘も、ページを開くなり、「わあ、きれい!」と感嘆の声を上げていました。
お姫様の衣装だけでなく、文章を縁取る細やかなデザインまで、本当にどこをとっても美しく、華やかで、それでいて、とても繊細な色使いと描写で、大人も子どもも見る者すべての心を魅了してくれます。
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春夏秋冬、大活躍
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投稿日:2011/09/15 |
何年ぶりかで読んだばばばあちゃんのお話。
今の季節にぴったりかな?と思って、図書館から借りてきたのですが、このマフラー、冬だけではなく、春夏秋冬、いろんな場面で大活躍してくれるんですね。
最後は、再び寒い季節に戻って、とっても夢のあるすてきなエンディングになっていました。
クリスマスの前に読むのもいいかもしれませんね。
娘は、なつかしい「かみなりさま」の登場に大喜びでした。
また「せんたくかあちゃん」のシリーズも読み返してみたいな・・・。
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