6才のお誕生日に、本物のスキーをもらったウッレは、雪がまちどおしくてたまりません。ようやく、クリスマスの2週間前にふりはじめた雪がつもると、ウッレはとてもよろこび、あさごはんもそこそこにひとりで森の大きな広場へとスキーですべっていきました。すると、目の前に、頭の先から足の先まで、キラキラと白く輝くおじいさんが立っていました。そして…。子どもの好奇心や夢見る想いを育みます。
親子で大好きなベスコフの絵本ですが、この作品はなぜかいつまでもベッド脇に置いたまま読もうとしなかったので、どうしてかな?と、わけを聞いてみると、「だって、おもしろくなさそうだもん」と一言。
確かに、ほかのベスコフの作品と比べても、少し雰囲気が違っています。
でも、いっしょに読み始めてみると、すぐにお話の世界に入っていき、楽しく聞いてくれました。最後には、娘もウッレ同様、「雪どけばあさん」のことも好きになったようです。やはり「冬王さま」よりも、色とりどりのお花を運んできてくれる「春の女王さま」のほうが、魅力的に映るのでしょうね。
(ガーリャさん 40代・ママ 女の子8歳)
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