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痛快!
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投稿日:2017/06/26 |
こみやゆうさん訳の本を勉強しようと思い手に取った一冊です。
あっという間に話に引き込まれ、理不尽な目に遭うルイージと同じ気分に。
これと同じようなことはなくとも、意地の悪い大人に、現在大人である私も遭遇することがあります。
ルイージ同様にそんな時どうふるまえばいいのか?でもいじわるな人と同じ土俵で戦いたくもない。うまく切り返すって難しい。
でも、ルイージのバイオリンの先生は違います。そのこらしめ方の見事なこと。痛快で、胸がすきました。
読み終わっての、満足感、いや心の満腹感たるや半端ない。ああ良いお話に出会えてよかった、読んでよかったと。
こういうお話に出会えた日はこの上なく幸せな気持ちになります。
テスト期間中の高校生の息子に「この本おもしろかったよ」とつい勧めてしまいました。
最近までバイオリンを習っていた息子とこの本を一緒に楽しめたらなあと思ったからです。
息子に限らず、「なにかおもしろい本ない」と聞いてきた子どもたちにお勧めしたいって思いました。
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学校の中の閉塞感
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投稿日:2017/05/09 |
今ままでは、個人の頑張りのご褒美としてもらえていたシール。それが、班全体が頑張ったことの評価としてもらえることになる。
組んだ相手次第ではもらえないことも。勉強ができない子にとって苦痛?できる子にとっての方が実は深刻。
勉強における連帯責任って、今までの子どもたちの関係も壊しかねない。
そんな大人の心配をした私ですが、思いがけない展開で進んでいきます。
『びりっかすの神さま』を読み直したところですが、びりの子にも優しいまなざしが注がれ、また大人が介在しない中で、子どもたち同士で問題を解決する力があることを私に思い出させてくれました。
日本よりも学歴社会と言われている韓国で絵本になったというあとがきにもうなずける気がしました。
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ほぐれていく心
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投稿日:2017/02/19 |
言葉に縛られるということがある。呪文のように心が動かなくなったり、縛られたり。
田舎のお寺でサマーステイを決めた中三の夏芽は、母親が寺に託した子ども・雷太と生活を共にすることになる。
虐待や育児放棄を受けている子どもたちのことを考える時、そんな親でも一緒にいた方がいいのか?親といることは幸せなのか?読みながらいろいろ考えていた。「子どもは親を選ばない」という言葉が出てきた時、この言葉が重い足かせのようになってきた子どもはたくさんいるのだろうと思った。
自分の親だからといって愛せる親だけではないだろうし、無理解な親を憎む瞬間というのはあるように思う。
自然や寺の人たちとの関わりの中で夏芽の心がほどけていくのを感じた時、同じ作者の『よるの美容院』もまた傷ついた子どもの再生の物語だったと思った。
子どもたちの声にならない声を見守り、そっと先を照らしてやれる大人。今の時代、この物語に出てくる大人たちの関わり方が傷ついた子どもたちの再生の手がかりになる気がした。
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二冊分同時に読み終わった満足感
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投稿日:2017/02/12 |
自分の住む地名にまつわる謎を調べていくうちに出会うよみがえりの事実。
生き返ったあかりが探していた物語の行方と、あかりがこの世に存続できるかどうかの鍵を握る水上さん。
作中の物語『月は左にある』のページの紙の色が変わっている工夫もあり、作品にぐいぐいひきつけられました。
久しぶりに読んだ柏葉作品よかったです。『つづきの図書館』読み返したくなりました。
作中の物語と本編で一冊で二冊分同時に読み終わった満足感が得られます。
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こんなお店があったら
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投稿日:2017/01/21 |
何かに迷っていたり、悩んでいたりする時に、ふと書店や図書館へ行った時に、気になって手に取った本が、意外に自分のその時の気持ちにマッチしていたり、生きるヒントを与えてきることがあるのではないだろうか?
途中下車した街でヒントを得た主人公のように、自分も大切なものが何であるかを見直してみたくなった。
高学年以上向きだと思われるが、進路に迷った中学生・高校生が読んでもよさそうと思った。もちろん大人も。
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すごいなぁ、岩瀬成子
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投稿日:2017/01/09 |
岩瀬成子という作家は知っていた。だが、心の中で敬遠する気持ちが働いてなかなか読めなかった。
読み始めてやはりというのか、落ち着かないざわざわした感じが心を占めてきた。
主人公の亜澄が母に一緒に死のうかと言われる書き出しからも覗える貧困家庭。一体この子はどうなってしまうのか?
大人は知っているのだろうか?子どもが実はとても大人を気遣って生きていることを。
大人は知っているのだろうか?子どもにも土足で踏み込まれたくない気持ちがあるということを。
大人は思い出すことがあるのだろうか?かつて自分が子どもだったということを。
読み終わった時、ケストナーの『飛ぶ教室』の書き出しを読み返していた。
次の日もう一度『マルの背中』を読み返してみた。そうして子どもの頃思っていたことを思い出した。大人になっても子どもの気持ちを忘れない大人になりたいと思っていたことを。
子どもにも子どもの悲しみがある。子どもにも子どもの心の世界がある。
読みながら私に問いkかけてきたのは、心の奥に住んでいる自分自身の子どもの心だったのかもしれない。
すごいなぁ、岩瀬成子。こういう作品書く人なんだと打ちのめされ、他の作品も読んでみたくなった。
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こんな風に生きられるのか?
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投稿日:2016/12/25 |
『アウシュヴィッツの図書係』を読んだ時に思った。11冊の本を守るために死を覚悟しながら生きられるのか?と。
『第八森の子どもたち』を読んで思ったのは、ヤンナおばさんのように生きられるのか?ということ。
戦争で住む場所のなくした家族を受け入れ、病気の反戦思想を持つ若者を匿い、森で暮らすユダヤ人の家族へ物資を運ぶ。
戦時中であり、ドイツ兵が滞在する時も淡々と毎日の生活を守る。気負いもなく普通のこととして。
戦時中、記録や歴史に名を残さない人達の中にこうした人たちは少なからずいたのだろう。
こうした名もない人たちの善意を目の当たりにした時に、「人生ってすてたものではない」「人っていいなあ」と思うのだろう。
読み終わった時、心は静寂の中にあった。果たして自分はこんな風に生きられるのだろうか?
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読書の入り口に
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投稿日:2016/07/12 |
たまには読書の入り口になるように児童書ヲ読み聞かせてます。
1から3年生に読んだ時、本を見た子どもたちから「長い」と言われたのですが
読み始めると話のおもしろさに釘づけでした。
「こんなに食べるの?」「次何食べるの?」と最後までとても気にしていました。
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「あばれたい」
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投稿日:2016/07/12 |
1年生から3年生まで読んだところ
男の子だけでなくおとなしい女の子までも
「あばれたい」と言ったことに驚きました。
トラだけ色つきなのも子どもたちはしっかり見ていました。
絵だけのページもよく見て理解していたようです。
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戦争はいつ終わるのか?
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投稿日:2016/04/21 |
読み終わってからずっとこの本のことを考えている自分がいて、この結末をどう読み取っていいものかと困惑しています。
一つには戦争はいつ終わるのか?ということ。
終戦=平和な生活ではないことをずしりと、いや胸の中までえぐるように迫ってくると表現すればいいのか。
戦争で片手を失った17歳の郵便配達人が時に届けなくてはいけないのは「黒い手紙」と言われる戦死を伝える手紙です。
戦時中であれば、手紙も人と人との連絡を果たす役割だけでなく、読んだ人を絶望の淵へと追いやる手紙を配達することになる非情さ。
誠実に任務を果たそうとする配達人の日常から透けて見えるのは、戦時を生きる普通の暮らしです。
軍の主要人物ではないごく普通の人たちが体や心に抱えた痛みと生きる姿とその結末に、戦争に終わりはあるのかを自問しているのです。
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